間接照明とゼロエネ住宅の関係 ―

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ゼロエネルギー住宅プロジェクトでは、いろんな設備機器を高省エネ製品にしなければならない。換気扇やエアコン、エコキュートも高効率ものを使用して、全体の消費電力(エネルギー)を少なくする努力が必要だ。照明器具も電球はだめでLEDか蛍光灯、リビングなどのメイン室は調光可能なシーリングなど。照明というのは演出効果抜群で、食事風景もがらりと変わる大事なものです。省エネ一辺倒で天井にLEDのシーリングライト一個つけていればいい、では面白みにかける。

写真では天井に調光可能な蛍光灯のシーリングがついてます。これでゼロエネ住宅の条件は整うので、演出用に間接照明を仕掛ける。でもほとんどがLEDなので消費電力は非常に少ない。施主もこの様子を見て、メインは使わないで間接だけで良いねと言ってくれている。

これもLEDが進化して、びっくりするほど安くなってきたからだと思います。ただ、気をつけたいのはLEDの光は直線的で暖色系と言っても電球のような温かみや揺らぎは求められません。ですから、スポットとか天井間接照明などに使っての建築的演出が必要だと考えています。

正面の施主施工の塗壁は大胆な凹凸が光の陰影を作り出し、まるでギャラリーの壁のようです。素人の左官塗を芸術に変える力が照明にはあります。

また、写真の右壁の照明だけは蛍光灯です。しかしただの蛍光灯ではなくてシームレスランプといったかなり特殊なタイプです。これは温かみのある感じの良い色出します。欠点はランプが大手電気屋でも取り扱ってないので、ネットで買うしかありません。以前、実家から東京へ一本持って帰った時に、新幹線トンネルの気圧で割れました。というほど取り扱いは慎重になります。物みればわかりますが、繊細に出来てます。その分、普通の蛍光灯とは光り方が違うような気がします。

ゼロエネ住宅でも間接照明が出来ることを実感してみてください。

この住宅の完成見学会を開きます。 

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30 
■場 所 :富士市今泉地区 
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。 
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。 
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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ステンレスオーダーキッチン

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オーダーキッチンというとどのようなイメージをもたれますか。メーカーのシステムキッチンでは表現できない他の家具との調和にこだわる建て主。輸入キッチンは高いのでそれ相応のかっこいいのがほしい!と言った理由から注文する。と言った感じですかね。そうなるとオーダーキッチン専門の家具屋に依頼しますか?
私のつくるオーダーキッチンは少しそれとは違います。ステンレストップはその空間の広さや使い勝手において、中澤建築設計事務所が設計する。下の箱は現場で大工や建具やが製作する。つまり家具屋の仕事ではありません。

なぜか、それはメーカーのシステムキッチンの値段レベルに近づけたいからです。そのくらいならオーダーキッチンで作ってみたいと思ってほしいからです。
もうひとつ、トップで大事なのはシンクです。オーダーキッチンと言ってもシンクまで造るのはまれです。なぜならシンクが一番難しいからです。型のある既製品を組み込んだものでもオーダーキッチンと呼んでます。このシンクのサイズや形が自由に出来るなら、キッチンの使い勝手は飛躍的に広がるでしょう。

私には強い味方がいます。幼稚園からの友人で「飯田板金工業」の社長です。彼は板金だけでなくステンレス加工について、大変優秀な腕を持っています。簡単に言うとステンレスの溶接したつなぎ目がほとんどわからないように処理できます。シンクを2段にしたりコーナーをRにするのは、メーカー品なら型とられた大量生産されたシンクを取り付けるだけなので、難しくありませんが、一枚一枚ステンレスを加工して溶接するのは大変難しい技術です。ですから、天板が人造大理石でシンクはホーローかステンの既製品をアンダーシンクでつけるのが主流なのでしょう。

オールステンレスではそうは行きません。見た目は何のことはないのですが、大変な技術と繊細な手仕事の上で成り立っているのです。
写真はトップがステンレス1.2ミリを折り曲げています。角はRに仕上げ、箱はひとまわり小さくして、水切れが面材に伝わらないようにデザインしています。また、浮いた感じに見せるため、通常より台輪を奥に下げています。表面は全体に合わせて建て主が選んだメラミン化粧版です。幅2.1mで通常よりコンパクトですが、奥行きがあり十分な作業スペースとキッチンカウンターがあります。細部の出来具合は実際に見て確認してみてください。
この住宅の完成見学会を開きます。

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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施工工務店「建築工房わたなべ」を紹介

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このたびの住宅を施工して頂いた工務店「建築工房わたなべ」社長を紹介します。知り合ったのは富士JC(青年会議所)に入会したときでした。年は違うけど同じ時に入会すると同期と言われて連帯感がありました。思えば16年前になる。それから実家も含め、5件の住宅の施工を依頼し、今回が6件目となった。途中、ケーキ屋の内装も含めると、ずいぶん密月な関係とも言えるが、決して互いに利益供与していません。

純粋に建築バカ同士(こんな事言うと社長に怒られるかな)で設計、施工を超えて建築論を語るのが好きなんです。監督は2件目のコンクリート打ち放しの混構造の住宅の時に「建築工房わたなべ」に入社してきて、当時ゼネコンにいたので、コンクリートに明るいと言う理由で、抜擢されました。それからずっと中澤建築設計事務所の担当現場監督です。これだけ長きに渡って付き合うと、いろんな工法やその時のトレンドなど、施工側とも相談していろんなことを試しました。もちろん建築家としてのポリシーを理解したうえで、新たな挑戦を共にしてきたと言えます。

今回は、社長より「ゼロエネルギー住宅プロジェクト」提案を頂きました。私自身はよくわかってなかったので、教えてもらいながら設計に反映させました。地産地消の地域ブランド「富士山檜輝」の使用なども、地元に目指した工務店ならではの提供です。

いろんな補助金の関係でスケジュールがタイトでした。設計開始から完成まで7ヶ月という驚異的なスピードで、最後は予定より1ヶ月早く出来てしまったというおまけ付です。だからと言って手を抜いたわけではなく、段取りがすばらしかったのでしょう。これも施主の協力と工務店の力の賜物です。通常、建築家の造る住宅では最低でも設計半年、施工半年の1年以上かかるのが普通です。

隣の実家の施工時には、着工から上棟まで4ヶ月を要したのですから、このスケジュールは信じられない気持ちです。この時は富士山の溶岩と格闘し、施工者は大変な思いをしました。隣の敷地でも溶岩の状況がまったく違います。
その時の様子はこちらで紹介しています。
http://artdinner.cocolog-nifty.com/blog/cat5691796/index.html

この住宅の完成見学会を開きます。

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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イナズマ階段

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階段がリビングの南の一番良いところに鎮座している。かなり迷ったところだが、導線と階段部の吹き抜けを利用した太陽光の入りを優先した。リビングに吹き抜けができればそれに越したことはないが、最初から25坪の家(実際は26坪になった)を考えていたので、吹き抜けは作らないことを決めていた。それなので、階段が太陽光を遮らない造りを最優先し、階段下も危なくないデザインにした。

一般にイナズマ階段っていうと、段板の下にササラ桁が来て、段板の縁を見せるデザインだ。それだとササラ桁が階段下にきて邪魔だし、太陽光を遮る影ができる。ササラ桁は段板の側面に来て支える構造とした。よりギザギザのイナズマが強調された。角は全て15Rで丸面をとって流れるデザインを意識している。

段板は前述のアトムカンパニーの社長の提案で、タモ集成の幅広を3枚つなぎ合わせた板を製作して、まるで無垢板のように見える。

細かい配慮だが、私は階段にナカ工業のステンレス滑り止めをつけることにしている。このメーカーがデザインを損なわず、シンプルで機能的なので使っている。3ミリの厚み分段板を削って同面で収める。今回も大工が泣いていたが、ここは譲れないところだ。よく溝で済ませている階段があるが、木は滑るからデザイン以上に重要な点です。

この住宅の完成見学会を開きます。

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
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幻の木材、ユーラシアンチーク

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写真の床材は、希少価値のユーラシアンチークをフローリング加工したものです。この幻の材料がなぜここに?という話をします。2年前に新富士駅北側にオープンしたケーキ屋「パティスリー・デ・ボア」を設計し、イメージにあった床材を探していた時から話が始まります。そこで知り合ったばかりの島根の材木やアトムカンパニーの社長が探してきてくれました。その時のいきさつはこちらに書いてます。
http://artdinner.asablo.jp/blog/2011/06/11/5906592

ひと目みて気に入った私は、その材料を床材として使いました。30年前に日本に輸入され、福岡県大川市の倉庫にずっと眠っていた板を15ミリの無垢のフローリング材に加工して、よみがえらせたのです。現在は、東南アジアの現地でも稀少木材で伐採されておらず輸出も不可能で幻の木材なのです。当初ケーキ屋の床面積程度しか材料がないと言われていましたが、加工してみると30㎡ほど残りました。これをちょうど設計中の自邸の仕事場に使いました。それでもちょっと余ったので、リフォームの玄関床に使って、完全になくなりました。そして1年が経ちます。それではこの床は?

ケーキ屋では大きなテーブルも作りました。当初、このユーラシアンチーク材を考えていたので、そのテーブル分の板材が残っていました。でもそれだけでは5㎡もありません。それをアトムカンパニーの社長が3ミリの単板にスライスして、合板フローリングとして、またまた蘇らせたのです。普通の合板と違って3ミリもあるので、無垢板にみえます。うそだと思うなら、見学会で確認してみてください。しかも下地材はベニヤではなくてタモ集成材です。表面のユーラシアンチークがあまりにも固くて強い木なので、下地材もそれに負けない材料となりました。結果無垢材より高いんじゃない?って感じですが、この材料は中澤建築設計事務所にしか提供しないというアトムカンパニーの社長の心意気そのものです。

また合板にしたメリットとして、幅180、150、120の3種類が作られました。無垢のときは幅150、120、90だったのです。そのために一番特徴のある美しい木目がさらによく見える事となったのです。正直、自邸の無垢よりもよく見えるので、嫉妬してしまいそうです。

あと、2件分の床材料がストックされています。どうしても使いたい方は、中澤建築設計事務所に設計予約してもらえれば、優先いたしましょう(笑)

この住宅の完成見学会を開きます。

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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完成見学会のお知らせ7月6日(土)7日(日)

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住宅の完成見学会を開きます。
■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区

「ゼロエネルギー住宅プロジェクト」で地域ブランド「富士山檜輝」も使用した見所満載の住宅です。また施主施工の左官仕上げやオリジナルキッチン、イナズマ階段など、シンプルなプランの中にスパイスが利いている住宅です。

また、6年前に竣工した「母の家」が隣に建っています。
http://www.artdinner.com/work/saku17.htm

よって、今回の住宅の見学会のみならず、興味のある方は、竣工して6年経った住宅もご案内することができます。建築家の設計した住宅が見られるチャンスです。
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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JIA市民住宅講座の講師を務めました

JIA市民住宅講座の講師を務めました

7月28日(水)に「快適な住まいづくりにむけて」というテーマで神宮前の建築家会館にてJIA市民住宅講座が開かれました。コーディネーターが高木恒英氏、講師が林秀司氏と私です。一般の参加者が4名と少人数でしたが、JIA市民住宅講座は熱心な方が参加するので、真剣に話しを聞いてくれて質問も活発に出ました。

講師はそれぞれ事例をふたつ用意し、林氏は夫婦の為の小さな住宅と吹き抜け空間をうまく使った住宅で、光をテーマに快適な暮らしを実現した手法を紹介しました。

私は風をテーマに敷地内に流れる風の道を読み取って活かした事例を紹介しました。
ひとつは縁の下から中庭に吹き込む床下自然通風システムの家
http://www.artdinner.com/work/saku08.htm
もうひとつは道路よりの配置で、道路から流れる風の道を取り込み吹き抜けを通して2階に流す家です。
http://www.artdinner.com/work/saku17.htm
またその窓に緑のカーテンを設置して外風を涼しくする説明をしました。

参加者が、設備に頼らない自然力を使っての光と風の使い分け次第で、快適な住まいづくりが出来ることを感じていただけたなら幸いです。

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JIA市民住宅講座で講師を務めます

JIA市民住宅講座で講師を務めます

7月28日(水)に「快適な住まいづくりにむけて」というテーマで家づくりセミナーの講師を務めます。このセミナーを主催する(社)日本建築家協会(略称JIA)は日本で唯一の建築家の団体で私も所属しています。その中のJIA関東甲信越支部住宅部会が建て主に正しい知識を得てもらいたいと、数年前から「JIA市民住宅講座」という名でおこなっています。

今回は「快適な住まいづくりにむけて」という事で、快適な住まいを実現するために「住まい手として知っておくべきこと」を中心に、事例を通してご紹介いたします。

私としては、建て主が楽しく住み続ける継続的な方法について話してみたいと考えています。

日 時 : 2010年7月28日(水)18:30〜20:30
会 場 : 建築家会館 大会議室
東京都渋谷区神宮前2-3-18 建築家会館3階

交通案内 : 地下鉄銀座線・外苑前駅より徒歩約5分
JR総武線・千駄ヶ谷駅より徒歩15分
参加対象者 : 一般
コーディネーター:高木恒英(株式会社インターセクション)
講師:林秀司(有限会社アトリエ塊)/中澤克秀(中澤建築設計事務所)   
参加費 : 資料代¥1,000-(飲み物代含む)
定 員 : 30名

地図など詳細は以下をご覧ください
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20100728.html

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千葉市で住まいづくりセミナーが開催されます

6月26日(土)に千葉市でおこなわれる住まいづくりのセミナーの講師を務めます。産経新聞グループが主催する「住まいの相談室」6月セミナーのひとつです。同時に4箇所の会場で同じテーマ「快適に暮らす住まい術」をそれぞれの講師が趣向を凝らして話をされます。

私は千葉会場で「自然の恵みを上手に生かす家づくり」と題して太陽、緑、土。家づくりにこうした自然を上手に取り入れると、快適で楽しい暮らしが創れます。自然の恵みを取り入れながら、イキイキと暮らしている事例を中心に話す予定です。
同時にファイナンシャルプランナーの方が「ボーナスを活かした住宅資金作りのコツ」という資金計画のセミナーもありますので、これから家づくりをじっくり考えていこうという方はいかがですか。

詳細は「住まいの相談室」ホームページよりご覧ください。
http://www.sumai-soudan.net/info/info000183.html

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神社の上棟式

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先日、神社の上棟祭に縁あって参加してきました。友人で地元富士で活躍されている建築家「さの設計室」の設計で、私も設計をお手伝いした縁で招待を受けました。一生に1回経験できるかどうかの貴重な体験だったので、喜んで参加させてもらいました。

当日は前日まで雨が降っていたのがうそのような、すばらしい天気に恵まれ、町内の皆さんの日頃の行いの賜物ですね。準備段階から話には聞いていたのですが、参加者が70名を越える大式典で、そのための巨大なひな壇を足場で作ったと言うのです。午前中にリハーサルを2回も催し、入念な準備と練習で、大変すばらしい上棟祭だったと思います。

これらの準備を先導したのは工務店である「建築工房わたなべ」社長と神社役員と設計者の佐野君。「建築工房わたなべ」は実家の工事をしてもらったおなじみの工務店。社長のブログ「住宅屋の気持ち」に上棟祭のことをさらに詳しく書かれています。

私はというと、壇上に上がらせてもらいましたが、写真班として動きました。普段の上棟式は当事者として参加するので、写真をうまく撮れないのですが、今回はここぞとばかり、ふたつのカメラを駆使して貴重な記録が撮れました。

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投げ餅は子どもから大人まで300人を越える人が集まり、凄い賑わいを見せました。餅をなんと4俵(約240キロ)用意したというので、皆さんたくさん拾えて満足だったのではないでしょうか。投げ餅には地元の名士もこぞって参加してくれていました。

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完成が楽しみです。

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住宅部会作品展開催中

JIA住宅部会主催の模型作品展「いえ・イエ・家」展を10月24日~31日までINAX GINZAで開催中です。詳細はこちら

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アーキテクツガーデン2009の参加プログラムともなっています。
個々の作品を展示するというより、街並みを形成し、個性あふれる模型を群像のように配置しています。またパネルも外観写真を連続して魅せる手法で新鮮味あふれる作品展となっています。

私は50分の1サイズと100分の1サイズの2点を出しています。外観写真はA1サイズで結構迫力あります。ちなみにチラシのデザインを担当しました。

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建築家の自邸VOL 93(実家でパエリアパーティー)

久しぶりの更新ですが、このブログまだ続いています。木製デッキが出来たのですが、まだスロープや植栽ができてなくて、全体構想としては完成していませんので、完成まで続けます。

話は変わり、先日パエリアパーティーを行ないました。私のところには直径50cmのパエリア鍋が2枚あります。なぜあるのかは、またの機会として、その鍋でパエリアを試作してみることになりました。

どういうことかと言うと、4月にお寺で夜桜コンサートがおこなわれます。(その紹介は最後に)その後の懇親会で、パエリアを出そうと考えたからです。結果は写真のように、まずまずの出来です。イカすみパエリアと魚介類(いわゆる一般的パエリア)の2種類に挑戦。私以外の人は、パエリアをつくるのが初めてで、友人知人やその子供も混じって大騒ぎ。







その友人知人は私が会長を務めている「JIRO富士ファンクラブ」のメンバーです。テーブルを一段下がったタイル床の方に動かして、片方はイス席、片方は段差で床に座る形です。これなら10人以上がテーブルを囲めます。パーティーをするときにと考えていた形で、テーブルを初めて3Mに伸ばしました。食卓テーブルは普段1.5Mですが2枚の板をつなげて3Mになる仕組みです。

実はイカすみパエリアの方が簡単です。材料が少なくこげがごまかせます。何度も自宅の小さい鍋で作っているので、自信があります。一方魚介類パエリアは火加減が難しいです。どちらも50cmのパエリア鍋では、普通のガスコンロにはのらず、カセットコンロで鍋を常に動かして加熱を均等にさせるという裏わざです。





何度も、火が強いとか、そこ動かして!なんて指示が飛んでいました。今度は外でかまどを作って炭で挑戦してみたいです。味は良かったですが、更なる改良の余地はありますね。

(コンサートの紹介)
第11回夜桜コンサート
出演:吉川二郎・野口久子
日時:4月5日(日)午後4時開演
場所:長学寺(静岡県富士市)
桜咲く境内にてコンサートフラメンコギターの第一人者、吉川二郎のギターの音色が満開の桜をバックに鳴り響きます。
詳細はこちら

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建築家の自邸VOL 92(緑のカーテン成長過程編)







8月の終わりに実家に行ってきました。そこでゴーヤの成長を見届けてきたのですが、思ったほどは成長していませんでした。原因はわかりませんが、はじめたのが遅すぎたかも知れません。野菜を作る本を読んでみると、芽が出て4つの葉が出る頃に摘心をする、とありました。そうすると横に増えて行くとのこと。上に伸ばすことを考え、摘心しなかったのが原因かもしれません。遅ればせながら、摘心してみました。その後どうなるか調査していきます。

でもまだ成長している感じなので、9月末までは収穫があるでしょう。たくさんできてもどうしよう(近所の人はゴーヤが嫌いでいらないと言っているそうで)と母は言っていたので、丁度いい具合です。1階のバルコニーの窓は十分、日よけになっています。多く茂っても風通しが悪くなるので、もう少し茂る位がベストでしょう。2階窓までは達していませんでした。猛暑はすぎたので、来年はもっと早くから設置しようと思います。





ゴーヤは花が咲いてそのあと実ができます。かわいいのがありましたので、写真に撮りました。おそらく3週間くらいで食べごろになるのではないかな。バルコニーから届かないものは、2階の窓から収穫しました。もっと届かないところは、下でタモを持って構えてもらい、長バサミで切って落としました。収穫は楽しいですよ。







私は苦味がないとゴーヤらしくないと思っているほうなので、最近のスーパーに出回っているのでは物足りなさを感じていました。採れたてのゴーヤは小さめでも苦味もしっかりあってシャキシャキしていて、ゴーヤチャンプルにしてとってもおいしかったです。



中澤建築設計事務所のHP

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建築家の自邸VOL 91(緑のカーテン設置完了編)

下から見上げるとたいした高さではないのですが、上からはかなり怖かったです。ゴーヤはすでに成長し始めていましたが、設置は7月初旬のことでした。これからどんどん伸びて成長が楽しみです。緑に覆われる外観もどのように見えるか楽しみです。屋根まで覆われたら、かなり遠くの道路からも見えることでしょう。なんだろうと興味を持ってもらえれば、「緑のカーテン」の宣伝になり、住宅とエコを考えてもらうきっかけになればいいと思っています。









収穫と共に、成長過程をまた紹介していきますね。


中澤建築設計事務所のHP

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建築家の自邸VOL 90(緑のカーテン設置編)

設置する場所は、リビングのバルコニーです。法律上は1階ですが、道路からは2階の部分に当たります。そこから屋根までロープを張って、ネットを張ります。横幅4メートル(ネット4つ分)長さは6メートルほどです。当初は2階窓の庇にくくりつけようかと思ったのですが、経験者の「建築工房わたなべ」社長から、成長するとかなり重量があって、台風が来たら庇では危ないという指摘があり、屋根まで持っていく事にしました。

屋根は勾配が緩やかで上っても危なくありません。屋根には2階バルコニーからハシゴで屋上に登ります。屋上は半分が陸屋根で太陽熱温水器がおいてあり、そのメンテナンス用に登りやすくしてありました。それでも男の私でないと、危ないので家族には登らせません。

どのように設置したかというと、まず屋上からロープを5本下ろします。ロープは屋上のブロックに結びます。1メートル間隔におろしたロープはネット4つに結び付けていきます。屋根上に私、バルコニーに母と姉がネットをロープに結びつけ、少しづつ上にあげていきます。ブロックを使ったのは、重石代わりと一巻きづつあげていけば、平行して持ち上げられると考えたからです。









この作業が結構かかりました。姉がたまたま遊びに来ていたので、手伝ってもらいましたが、3人で4時間くらいかかりました。この位は手間隙かかると考えてもらったほうがいいでしょうね。この「緑のカーテン」は上部をどこに留めるかというのが、一番問題になりそうです。手軽なのは1階の地面にプランターをおいて、2階のバルコニーの手すりに留めることでしょうか。

「緑のカーテン」のために設計段階で、どこにロープをかけるか、また作業しやすいか等を考えてもいいかもしれません。

今回の設置で難儀だったのは、屋根から下を覗くときに屋根がものすごく熱くて、寝そべっていられなかったことですね。まるで岩盤浴しているようで、作業は曇りか朝方のほうがいいようです。

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建築家の自邸VOL 89(緑のカーテン準備編)

完成した最初の夏(昨年)は大変な猛暑だったが、エアコンのない生活を余儀なくさせて、(取り付けるタイミングを逃してしまい)かなり母からは文句を言われた。なんとか、1階テラスは「よしず」2階の和室は「すだれ」で頑張ったが、今年はようやく先月、リビングにエアコンを取り付けた。
昨年の夏の様子はこちら

ただ、あまりエアコンなどに頼らない生活をしてもらいたいので、今年は「緑のカーテン」を行なおうと考えていた。「緑のカーテン」は南面の窓外に「よしず」や「すだれ」のかわりにツタ性の植物や野菜を這わせて、太陽光をさえぎり日陰を作る。ゴーヤなど、野菜つくりを楽しみながらエコ対策できる、一石二鳥のエコロジー作戦。

この「緑のカーテン」を詳しくレクチャーしてくれたのが、「建築工房わたなべ」の社長。昨年自宅で行い、大成功だったというので、勧めてくれた。社長ブログ「住宅屋の気持ち」に昨年の様子が詳しく書かれています。「緑のカーテン大作戦

6月初旬に社長宅から、苗を分けてもらいました。その苗は昨年のゴーヤの種を保存して、ポットで育てていたものです。社長は、大量につくって、皆さんに配っています。この話しを聞いたご近所さんの分まで頂いてきました。社長ありがとうございます。

さて準備です。必要なものを聞いて、ジャンボエンチョー(富士のホームセンター)に買出しに行きました。社長はその買出しにまで付き合ってくれました。経験者から説明を受けると安心です。

「緑のカーテン」に必要なもの
①1メートル巾、10メートル長さのネット(4本)
②100メートルの麻ひもロープ(2本)
③コンクリートブロック(12個)
④プランターは家にあった物を使用(4個)
⑤苗(今回はゴーヤ)
⑥ゴーヤのつるをネットに留めるテープ(専用なものが売っています)







6月に用意はしたものの、その時は設置しなくてプランターに移し変えただけでした。その後1ヶ月富士に行けなくて、ほおって置いたら、母から「ゴーヤが伸びて早くしないと動かせなくなる」と催促され、7月初旬に設置をしてきました。

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横須賀美術館



5月17日(土)横須賀美術館にて「第3回JIAウォーキテクトCAFEの会」が開催されました。横須賀美術館の設計者、山本理顕氏を講師に迎え、自ら解説して美術館を案内していただきました。また今回の企画は、「QBS方式」で始めて採用された事例であり、設計者選定にあたってどのような動きがあったのか、行政側として深く関った高田氏を交え、美術館構想からQBS方式を選定した経緯、利点や問題点などを解説してもらいました。

※QBSとは資質評価方式と呼ばれ、技術提案をせずに建築家の実績で設計者を評価し、「入札方式」とは異なる新たな設計者選定方法として注目を集めています。



11時半に現地集合し、まずは美術館のレストランでランチを採りました。今回の参加費に含まれています。レストランは山本理顕氏が美術館の顔となり活気が出るようにと、入口の一番いい場所に計画されたそうです。当日は遠く房総半島が望める良い天気で、正面の海に向かってガラス張りの気持ちいい食事ができました。まるで地中海沿いのレストランのような気分でした。



セミナーは展示室入口オープンスペースの2階にある、段状のスペースで行なわれました。コンサートなど催される時には、2階席となるそうです。完全オープンなので、声が聞き取りにくかったのが難でしたが、設計者の意図がよく感じられる空間つくりでした。美術館は無料で入れるオープンスペースがかなりあり、しかもそこから展示会場も見渡せます。美術館としてだけでなく、市民の憩いの場となるように、随所に工夫されていました。「QBS方式」により発注者の行政と利用者の市民が設計者と一緒になって計画することができた結果ではないかと感じました。

普通は入れないバックヤードへ案内してもらい、初めて美術館の保管庫というところに入りました。美術品がどのように保管されているのか目の前にし、貴重な体験をさせてもらいました。美術館としてだけではなく、食事、散歩など、一日ゆっくりできるところです、一度遊びに行ってみてください。


横須賀美術館


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P1グランプリ終わりました

二日間にわたる公開コンペ「P1グランプリ」が終了しました。で、結果はというと、準決勝戦で一票差にて敗れてしまいました。
決勝戦に進みたかった(皆さんそうだと思うが)ので、結果報告するのは少々恥ずかしいです。でも案内してしまったので、報告もします。3人とも一票差の中での戦いでした。当日のプレゼを聞いた人は2票分あるということだったので、0.5人の差です。一人でも違う人に入れていれば結果が違ったという、まさしく僅差でした。

敗因はというと、当日のプレゼで逆転されたので、(事前投票は優位に立っていた)当日お客さんの心がつかめなかったのだと、反省して次につなげたいと思っています。プランでは見劣りしていないと思っていましたが、会場ではすっかりあがってしまいました。もっと経験を積まないといけないです。

それから私に票を入れてくれた方々、感謝いたします。また当日ご来場の皆さま、ありがとうございました。

優勝は関本氏です。おめでとうございます。結果はオゾンのホームページで紹介されると思います。

決勝戦が終わった後、パーティーがありました。少々行きづらかったのですが、オゾン担当者から電話もいただき参加しました。パーティーではシャンパンが出て、参加した9人の建築家とその場に残ったお客さんと歓談しました。途中で壇上に上がり、それぞれ感想をのべました。このときはまったくあがりませんでした。こうも違うのだと思いましたが、そうかアルコールが入っているからなんだと気が付きました。本番もちょっと気つけ薬飲んでいけばよかったかな。

お客さんの中には、前日の準決勝戦3つと決勝戦と全部参加したというご夫婦がいらっしゃいました。建築家を探すのに、そこまで情熱をかけるのだと驚きましたが、こうしたお客さんの情熱を受け止めるだけの建築家になりたいですね。もっともっと勉強しなければなりません。

いい経験をさせてもらいました。プラン自体も今までの自分の殻を抜けたいと考え、あえて挑戦心を持ってのぞみました。自分の設計の新しい何かを見つけた気もしています。いつか、このコンセプトを実現したいな。

パーティーは1時間強あって、その後、残っていた参加建築家(ほとんどでしたが)の方たちと近くに飲みに行きました。いろいろ建築談義や今回のプランの裏話など話し合って、実に有意義な時間となりました。優勝しても賞金の出ないコンペでしたが、(これはオゾンがあえてそうしたそうです)たくさんのことを学べました。参加してよかったです。関係者の皆さん、お疲れ様でした。

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公開コンペ「P1グランプリ」展示の様子





若手建築家による住宅設計P1グランプリ決定戦の出展の様子を見てきました。現在、模型とパネルを会場展示しています。やっぱ、他の方のプランがどんなものか気になるでしょ。

結論から言うと「9人とも似たようなものがなかった」のはちょっと驚きです。狭小住宅で条件も具体的なので、似通った発想があっても不思議ではありません。私のコンセプトの「スキップフロアー」も他にいるのではと思っていましたが、いませんでした。第一次審査で似た様なアイデアはふるいに落としたのでしょうか。

プランが多彩で、自分以外の8人の内容を理解したり、比較するのは困難でした。参加している私ですらそうですから、9人の中で気に入った作品に投票するのって、大変な作業だなという感じです。もっとも、当日は3人の中で勝者を決めるので、プレゼでどれだけ理解してもらえるかが、カギとなるでしょう。

よく出展している模型展は、完成した住宅を紹介する模型展だけど、今回は表現模型というイメージなのですね。模型もいろんな表現があるのだと、勉強になりました。プレゼはどんな事になるのやら。



準決勝戦 2008年5月5日(月・祝)
13:00~14:30(中澤克秀プレゼン出演時間)
決勝戦 5月6日(火・祝)15:00~16:30
2008年4月24日~5月6日まで、模型を会場展示しています。

会場:リビングデザインセンターOZONE(3F OZONEプラザ)
発表当日は盛況になってくれるといいなあ。

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スタイルハウジングEXPO2008はじまる





4月25~27日の3日間、東京ビックサイトで「スタイルハウジングexpo」が開催、会場には56人の家づくりサポート登録建築家の模型が展示されています。本日開催日で、早速見てきました。ビックサイトは事務所から自転車で15分くらいのところなので、天気もよくサイクリング(短いが)してきました。

会場内の「建築家デザイン住宅セレクション」というブースにあります。皆さん気合が入った模型が並んでいました。私はちょっと古いのを出してしまった。言い訳になりますが、丁度P1グランプリと提出日が重なってしまい、こちらに手をかける時間がなかったのです。



私の模型の隣には、そのP1グランプリの案内がおかれていました。数人準決勝進出の方の模型が展示されていたので、作風を感じることができました。

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