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建築家の自邸VOL 28(上棟式(建前)本番編)

さあ、いよいよ上棟式当日がやってきた。
朝は曇りだったが、昼頃から青空が出てきて、快晴となった。
投げ餅日和となってきた。集まってくれるかな~

Blg121306a 本日も朝から大忙し、お赤飯の準備。私がもち米ふかし役だったのだが、赤飯の炊き方は、昨日の餅つき用より、難しいことが判明。

Blg121306b 私自身、設計者として、職人の様子も見なければならないが、ほとんど、棟梁と現場監督に任せても何の問題もないほど、手際がいい。 本日は施主として動いている。Blg121306c
それでも、ずっと火の番はできなくて、ご近所さんたちが、様子を見に来たまま、見かねて赤飯炊きをやってくれることになった。もう、すっかりお世話になりっぱなしだが、遠慮なくお願いした。

炊き上がると親戚の皆さんで、お赤飯をつめていってくれる。現在住んでいる台所のほうでは、妻と姉がお昼用のけんちん汁と直会用の中華料理を朝から準備。一時も台所から離れられない。
こちらも量があって大変で、最終的には、直会中までかかった。
おかげで、出来立てが出せたので、おいしいと職人から喜ばれたが二人には感謝感謝!

Blg121306g 職人さんたちのお昼が準備できたら、昼食の間に、注文した寿司を取りに行き、帰ってくると、投げ餅、樽酒(工務店差し入れ)、引き出物の鯛など、続々と届き、母は支払いと挨拶で大忙し。
Blg121306d過去の施主や友人もやってくる。現場は職人が20人強集まっているので、どんどん進む。
棟(むね)どころか、外壁の構造用合板まで工事が進んだ。
Blg121306e 1時に、投げ餅の印である、竹で作った弓を取り付ける。
これまた立派な弓だ。

あっという間に、予定の2時半がやってきて、屋根(陸屋根)に祭壇を設置。
Blg121306h急遽、社長の提案で樽酒を屋根に上げて鏡割りすることになった。祭壇は、建築工房わたなべ社長が、前日インターネットで並べ方をいろいろ研究して、考えてくれた。実にきれいに収まった。

Blg121306iわたなべ社長も、いつになく気合が入っている。
住宅屋の気持ち」で書いているように、このブログのプロフィールを読んで、私の建築家になりたかった夢を知って、張り切ってくれたようだ。

まさしく、施主と施工者のコラボレーション。
東京からSE構法の構造担当者と営業マンが手伝いに
駆けつけてくれた。

準備万端、上棟式の始まり。
棟梁のお払いが始まり、施主、施工2礼2拍手、四方へ塩、米をまく。
わたし、棟梁、社長の3人で鏡割りをして、四方へ酒をまく。
乾杯をして、一本締めで終了。
そして、いよいよ餅投げが始まる。
道路では今か今かと人が集まっている。

Blg121306j まずは四方餅を投げる。そして1250個用意した餅をなげる。最後に親餅だ。祝儀を渡すことを告知して、子供は危ないから離れてもらう。

Blg121306k フェイントをしろというので、何度か投げるふりをして盛り上げて、円盤投げさながらに、遠くへ飛ばす。
何度かはねて、男の人が最後奪うようにつかんだ。


一瞬の出来事だが、これを子供の頃からやりたかった。
親持ち投げるのだけは、施主じゃないとできない。

Blg121306l 地方では親餅を投げなかったり、親餅自体が存在しなかったりする場合があるが、地元富士市は、親餅と祝儀がセットだ。
拾った人と記念撮影して祝儀を渡す。

車庫で直会のはじまり。母、祖母の挨拶で開始。
神様に供えた御神酒の樽酒を屋根からおろして、乾杯。
わたなべ社長が一人一人の升も用意してあり、
実にいい香りの御神酒であった。

Blg121306f 私にはもうひとつ仕事があった。それは金目鯛の煮つけ。
お供えにあげた金目鯛を丸ごと煮込む。知人の魚屋さんから祝いに頂いた。沼津の魚河岸で一番大きいものを持ってきてくれたという。
K家から大きな釜を借りてあり、一匹、目の前で煮込んだ。
私は準備と、指示しただけだけど、これがやりたかった。

Blg121306m 職人さんたちに食べてもらい、私の理想とする上棟式は完了。
直会に夢中になり、写真とり損ねたのが、悔やむなあ。

本当にいろんな人に助けてもらいながらの上棟式で、
家族も親戚もご近所も工務店も大変疲れたでしょう。
お手伝いの皆さん、出席者の皆さん、ありがとうございました。

中澤に設計頼むと、こんなに大変な上棟式やらないとならない
のかと思われると困るのだけど。
母と祖母は喜んでくれた。参加した人の笑顔がうれしい。
一番うれしいのは、夢をかなえた自分自身。

いつもは、施主と規模を相談しながら計画立ててますので、
誤解しないで下さいね。

わたなべ社長の「住宅屋の気持ち」でも書かれているように、
上棟式は施主の職人に対して、感謝と家づくりの思いを伝える場
と考えてください。
規模ではなくて、自分自身の言葉で語る工夫があれば、
素敵な上棟式になると思いますよ。

中澤建築設計事務所のHP


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コメント

はじめまして☆
おもしろいブログですね♪
ポチッとしておきました。

投稿: Ippy | 2006年12月21日 (木) 09:39

工務店の社長さんが喜んでくれるということは、職人代表としてのコメントと受け止め、大変うれしいですね。
建築家の仕事は、施主と工務店(職人)の間に立って、互いの気持ちをひとつに持っていく事だと思ってやってきました。今回は施主色が強かったのですが、建築家としての姿勢も見せられたと思っています。
こうして経験してみると、近所付き合いのありがたさに改めて気がつき、日本の忘れつつある風習や文化を、家つくりという物つくりを通して、再確認していきたいですね。

投稿: katu@ | 2006年12月13日 (水) 13:58

本当に良い上棟式でしたね。大切なのは施主と工務店がみんなで協力して一つのことをすることなのかもしれません。最近はやっと住宅の仕上げ材料も塗り壁やムク材など、昔の材料の良さが見直され始めました。上棟式や地鎮祭などの昔からのものの価値もこれからはきっと、見直されるようになると思います。このように協力して行った手作りの上棟式はみんなの記憶に残るのですから…。

投稿: mokkotsu | 2006年12月13日 (水) 13:28

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