幻の木材、ユーラシアンチーク
写真の床材は、希少価値のユーラシアンチークをフローリング加工したものです。この幻の材料がなぜここに?という話をします。2年前に新富士駅北側にオープンしたケーキ屋「パティスリー・デ・ボア」を設計し、イメージにあった床材を探していた時から話が始まります。そこで知り合ったばかりの島根の材木やアトムカンパニーの社長が探してきてくれました。その時のいきさつはこちらに書いてます。
http://artdinner.asablo.jp/blog/2011/06/11/5906592
ひと目みて気に入った私は、その材料を床材として使いました。30年前に日本に輸入され、福岡県大川市の倉庫にずっと眠っていた板を15ミリの無垢のフローリング材に加工して、よみがえらせたのです。現在は、東南アジアの現地でも稀少木材で伐採されておらず輸出も不可能で幻の木材なのです。当初ケーキ屋の床面積程度しか材料がないと言われていましたが、加工してみると30㎡ほど残りました。これをちょうど設計中の自邸の仕事場に使いました。それでもちょっと余ったので、リフォームの玄関床に使って、完全になくなりました。そして1年が経ちます。それではこの床は?
ケーキ屋では大きなテーブルも作りました。当初、このユーラシアンチーク材を考えていたので、そのテーブル分の板材が残っていました。でもそれだけでは5㎡もありません。それをアトムカンパニーの社長が3ミリの単板にスライスして、合板フローリングとして、またまた蘇らせたのです。普通の合板と違って3ミリもあるので、無垢板にみえます。うそだと思うなら、見学会で確認してみてください。しかも下地材はベニヤではなくてタモ集成材です。表面のユーラシアンチークがあまりにも固くて強い木なので、下地材もそれに負けない材料となりました。結果無垢材より高いんじゃない?って感じですが、この材料は中澤建築設計事務所にしか提供しないというアトムカンパニーの社長の心意気そのものです。
また合板にしたメリットとして、幅180、150、120の3種類が作られました。無垢のときは幅150、120、90だったのです。そのために一番特徴のある美しい木目がさらによく見える事となったのです。正直、自邸の無垢よりもよく見えるので、嫉妬してしまいそうです。
あと、2件分の床材料がストックされています。どうしても使いたい方は、中澤建築設計事務所に設計予約してもらえれば、優先いたしましょう(笑)
この住宅の完成見学会を開きます。
■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm
また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html
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