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2013年7月

間接照明とゼロエネ住宅の関係 ―

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ゼロエネルギー住宅プロジェクトでは、いろんな設備機器を高省エネ製品にしなければならない。換気扇やエアコン、エコキュートも高効率ものを使用して、全体の消費電力(エネルギー)を少なくする努力が必要だ。照明器具も電球はだめでLEDか蛍光灯、リビングなどのメイン室は調光可能なシーリングなど。照明というのは演出効果抜群で、食事風景もがらりと変わる大事なものです。省エネ一辺倒で天井にLEDのシーリングライト一個つけていればいい、では面白みにかける。

写真では天井に調光可能な蛍光灯のシーリングがついてます。これでゼロエネ住宅の条件は整うので、演出用に間接照明を仕掛ける。でもほとんどがLEDなので消費電力は非常に少ない。施主もこの様子を見て、メインは使わないで間接だけで良いねと言ってくれている。

これもLEDが進化して、びっくりするほど安くなってきたからだと思います。ただ、気をつけたいのはLEDの光は直線的で暖色系と言っても電球のような温かみや揺らぎは求められません。ですから、スポットとか天井間接照明などに使っての建築的演出が必要だと考えています。

正面の施主施工の塗壁は大胆な凹凸が光の陰影を作り出し、まるでギャラリーの壁のようです。素人の左官塗を芸術に変える力が照明にはあります。

また、写真の右壁の照明だけは蛍光灯です。しかしただの蛍光灯ではなくてシームレスランプといったかなり特殊なタイプです。これは温かみのある感じの良い色出します。欠点はランプが大手電気屋でも取り扱ってないので、ネットで買うしかありません。以前、実家から東京へ一本持って帰った時に、新幹線トンネルの気圧で割れました。というほど取り扱いは慎重になります。物みればわかりますが、繊細に出来てます。その分、普通の蛍光灯とは光り方が違うような気がします。

ゼロエネ住宅でも間接照明が出来ることを実感してみてください。

この住宅の完成見学会を開きます。 

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30 
■場 所 :富士市今泉地区 
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。 
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。 
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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ステンレスオーダーキッチン

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オーダーキッチンというとどのようなイメージをもたれますか。メーカーのシステムキッチンでは表現できない他の家具との調和にこだわる建て主。輸入キッチンは高いのでそれ相応のかっこいいのがほしい!と言った理由から注文する。と言った感じですかね。そうなるとオーダーキッチン専門の家具屋に依頼しますか?
私のつくるオーダーキッチンは少しそれとは違います。ステンレストップはその空間の広さや使い勝手において、中澤建築設計事務所が設計する。下の箱は現場で大工や建具やが製作する。つまり家具屋の仕事ではありません。

なぜか、それはメーカーのシステムキッチンの値段レベルに近づけたいからです。そのくらいならオーダーキッチンで作ってみたいと思ってほしいからです。
もうひとつ、トップで大事なのはシンクです。オーダーキッチンと言ってもシンクまで造るのはまれです。なぜならシンクが一番難しいからです。型のある既製品を組み込んだものでもオーダーキッチンと呼んでます。このシンクのサイズや形が自由に出来るなら、キッチンの使い勝手は飛躍的に広がるでしょう。

私には強い味方がいます。幼稚園からの友人で「飯田板金工業」の社長です。彼は板金だけでなくステンレス加工について、大変優秀な腕を持っています。簡単に言うとステンレスの溶接したつなぎ目がほとんどわからないように処理できます。シンクを2段にしたりコーナーをRにするのは、メーカー品なら型とられた大量生産されたシンクを取り付けるだけなので、難しくありませんが、一枚一枚ステンレスを加工して溶接するのは大変難しい技術です。ですから、天板が人造大理石でシンクはホーローかステンの既製品をアンダーシンクでつけるのが主流なのでしょう。

オールステンレスではそうは行きません。見た目は何のことはないのですが、大変な技術と繊細な手仕事の上で成り立っているのです。
写真はトップがステンレス1.2ミリを折り曲げています。角はRに仕上げ、箱はひとまわり小さくして、水切れが面材に伝わらないようにデザインしています。また、浮いた感じに見せるため、通常より台輪を奥に下げています。表面は全体に合わせて建て主が選んだメラミン化粧版です。幅2.1mで通常よりコンパクトですが、奥行きがあり十分な作業スペースとキッチンカウンターがあります。細部の出来具合は実際に見て確認してみてください。
この住宅の完成見学会を開きます。

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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施工工務店「建築工房わたなべ」を紹介

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このたびの住宅を施工して頂いた工務店「建築工房わたなべ」社長を紹介します。知り合ったのは富士JC(青年会議所)に入会したときでした。年は違うけど同じ時に入会すると同期と言われて連帯感がありました。思えば16年前になる。それから実家も含め、5件の住宅の施工を依頼し、今回が6件目となった。途中、ケーキ屋の内装も含めると、ずいぶん密月な関係とも言えるが、決して互いに利益供与していません。

純粋に建築バカ同士(こんな事言うと社長に怒られるかな)で設計、施工を超えて建築論を語るのが好きなんです。監督は2件目のコンクリート打ち放しの混構造の住宅の時に「建築工房わたなべ」に入社してきて、当時ゼネコンにいたので、コンクリートに明るいと言う理由で、抜擢されました。それからずっと中澤建築設計事務所の担当現場監督です。これだけ長きに渡って付き合うと、いろんな工法やその時のトレンドなど、施工側とも相談していろんなことを試しました。もちろん建築家としてのポリシーを理解したうえで、新たな挑戦を共にしてきたと言えます。

今回は、社長より「ゼロエネルギー住宅プロジェクト」提案を頂きました。私自身はよくわかってなかったので、教えてもらいながら設計に反映させました。地産地消の地域ブランド「富士山檜輝」の使用なども、地元に目指した工務店ならではの提供です。

いろんな補助金の関係でスケジュールがタイトでした。設計開始から完成まで7ヶ月という驚異的なスピードで、最後は予定より1ヶ月早く出来てしまったというおまけ付です。だからと言って手を抜いたわけではなく、段取りがすばらしかったのでしょう。これも施主の協力と工務店の力の賜物です。通常、建築家の造る住宅では最低でも設計半年、施工半年の1年以上かかるのが普通です。

隣の実家の施工時には、着工から上棟まで4ヶ月を要したのですから、このスケジュールは信じられない気持ちです。この時は富士山の溶岩と格闘し、施工者は大変な思いをしました。隣の敷地でも溶岩の状況がまったく違います。
その時の様子はこちらで紹介しています。
http://artdinner.cocolog-nifty.com/blog/cat5691796/index.html

この住宅の完成見学会を開きます。

■開催日 :7月6日(土)7日(日)AM 10:00~PM4:30
■場 所 :富士市今泉地区
以下から連絡いただければ、私「中澤」がご案内いたします。
http://www.artdinner.com/design/formsodan.htm

また施工した「建築工房わたなべ」でも予約を受け付けていますので、こちらもご利用ください。
http://www.kentiku-koubou.co.jp/ev13.7.html

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