建築家の自邸VOL 55(魅せるキッチン)
最近のシステムキッチンは、デザインが良くなった。
ひところは機能優先で、デザイン性を求めるなら、
外国製を探すか、オリジナルを製作するか、みたいな状態
でしたが、今は日本の各メーカーが、デザイン重視の時代
になったと感じている。
これはキッチンだけの世界ではなく、工業製品のデザインは
飛躍的にカッコよくなっている。
消費者がデザインを重視するようになったからだろう。
市場は消費者が作るものだ。消費者が求めるものが開発される。
売れないものでは、世に出ないからね。
建築家がもてはやされている現在は、まさしくデザインを
意識したお客さんが増えているからだと実感する。
デザインはいいけど、使いにくいでは、売れない。
日本製は使いやすさにデザイン性が加わり、
両立を目指す、成熟した時代に入った。
さてキッチンである。キッチンのデザインが重視されるように
なったのは、対面式から始まり、アイランド型など、オープン
キッチンの流れになってきているからだろう。
リビングよりダイニングキッチンが家の主役になり、
調理は壁に向くのではなく、室内を見渡せる魅せるキッチンと
して主役になりつつある。
私が好きで使っているメーカーはトーヨーキッチン。
http://www.toyokitchen.co.jp/
ステンレスが得意のメーカーだが、デザインに対する意識が、
他メーカーとはまるっきり違う。
ヨイショして、トーヨーキッチンから何かもらおうって、
魂胆じゃないですよ。営業マンみてるかな(笑)
純粋に、このメーカーの姿勢が好きなのです。
先に、どのメーカーもデザイン重視していると話しましたが、
そこは建築家の目。デザインの要求は高いですから。
時々やりすぎっていうのもあるけどね、
値段聞いてびっくりとか…
施主さんを青山のショールームにお連れするのは
日課みたいになっているが、数ヶ月で展示内容を変えるので、
設計中から最終工事までに数度足を運ぶ事になる。
何度か行っている中で、一目ぼれした新商品があった。
それが、今回いれた「ISOLA(イゾラ)type2ペニンシュラ」
である。何が気に入ったかと言うと、換気扇フードです。
トーヨーキッチンはステンレスの換気扇フードが良いのだが、
これは新しい発想の一体型で、「魅せるキッチン」にふさわしく、
設計中の自邸にぴったりでした。
かくして、新製品でまだ全国であまり例がない商品なので、施工に立ち会うことにしたのです。
ようやく工事終盤で、主役登場と相成りました。
写真は工事途中です。
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