さあ、いよいよ上棟式当日がやってきた。
朝は曇りだったが、昼頃から青空が出てきて、快晴となった。
投げ餅日和となってきた。集まってくれるかな~
本日も朝から大忙し、お赤飯の準備。私がもち米ふかし役だったのだが、赤飯の炊き方は、昨日の餅つき用より、難しいことが判明。
私自身、設計者として、職人の様子も見なければならないが、ほとんど、棟梁と現場監督に任せても何の問題もないほど、手際がいい。 本日は施主として動いている。
それでも、ずっと火の番はできなくて、ご近所さんたちが、様子を見に来たまま、見かねて赤飯炊きをやってくれることになった。もう、すっかりお世話になりっぱなしだが、遠慮なくお願いした。
炊き上がると親戚の皆さんで、お赤飯をつめていってくれる。現在住んでいる台所のほうでは、妻と姉がお昼用のけんちん汁と直会用の中華料理を朝から準備。一時も台所から離れられない。
こちらも量があって大変で、最終的には、直会中までかかった。
おかげで、出来立てが出せたので、おいしいと職人から喜ばれたが二人には感謝感謝!
職人さんたちのお昼が準備できたら、昼食の間に、注文した寿司を取りに行き、帰ってくると、投げ餅、樽酒(工務店差し入れ)、引き出物の鯛など、続々と届き、母は支払いと挨拶で大忙し。
過去の施主や友人もやってくる。現場は職人が20人強集まっているので、どんどん進む。
棟(むね)どころか、外壁の構造用合板まで工事が進んだ。
1時に、投げ餅の印である、竹で作った弓を取り付ける。
これまた立派な弓だ。
あっという間に、予定の2時半がやってきて、屋根(陸屋根)に祭壇を設置。
急遽、社長の提案で樽酒を屋根に上げて鏡割りすることになった。祭壇は、建築工房わたなべ社長が、前日インターネットで並べ方をいろいろ研究して、考えてくれた。実にきれいに収まった。
わたなべ社長も、いつになく気合が入っている。
「住宅屋の気持ち」で書いているように、このブログのプロフィールを読んで、私の建築家になりたかった夢を知って、張り切ってくれたようだ。
まさしく、施主と施工者のコラボレーション。
東京からSE構法の構造担当者と営業マンが手伝いに
駆けつけてくれた。
準備万端、上棟式の始まり。
棟梁のお払いが始まり、施主、施工2礼2拍手、四方へ塩、米をまく。
わたし、棟梁、社長の3人で鏡割りをして、四方へ酒をまく。
乾杯をして、一本締めで終了。
そして、いよいよ餅投げが始まる。
道路では今か今かと人が集まっている。
まずは四方餅を投げる。そして1250個用意した餅をなげる。最後に親餅だ。祝儀を渡すことを告知して、子供は危ないから離れてもらう。
フェイントをしろというので、何度か投げるふりをして盛り上げて、円盤投げさながらに、遠くへ飛ばす。
何度かはねて、男の人が最後奪うようにつかんだ。
一瞬の出来事だが、これを子供の頃からやりたかった。
親持ち投げるのだけは、施主じゃないとできない。
地方では親餅を投げなかったり、親餅自体が存在しなかったりする場合があるが、地元富士市は、親餅と祝儀がセットだ。
拾った人と記念撮影して祝儀を渡す。
車庫で直会のはじまり。母、祖母の挨拶で開始。
神様に供えた御神酒の樽酒を屋根からおろして、乾杯。
わたなべ社長が一人一人の升も用意してあり、
実にいい香りの御神酒であった。
私にはもうひとつ仕事があった。それは金目鯛の煮つけ。
お供えにあげた金目鯛を丸ごと煮込む。知人の魚屋さんから祝いに頂いた。沼津の魚河岸で一番大きいものを持ってきてくれたという。
K家から大きな釜を借りてあり、一匹、目の前で煮込んだ。
私は準備と、指示しただけだけど、これがやりたかった。
職人さんたちに食べてもらい、私の理想とする上棟式は完了。
直会に夢中になり、写真とり損ねたのが、悔やむなあ。
本当にいろんな人に助けてもらいながらの上棟式で、
家族も親戚もご近所も工務店も大変疲れたでしょう。
お手伝いの皆さん、出席者の皆さん、ありがとうございました。
中澤に設計頼むと、こんなに大変な上棟式やらないとならない
のかと思われると困るのだけど。
母と祖母は喜んでくれた。参加した人の笑顔がうれしい。
一番うれしいのは、夢をかなえた自分自身。
いつもは、施主と規模を相談しながら計画立ててますので、
誤解しないで下さいね。
わたなべ社長の「住宅屋の気持ち」でも書かれているように、
上棟式は施主の職人に対して、感謝と家づくりの思いを伝える場
と考えてください。
規模ではなくて、自分自身の言葉で語る工夫があれば、
素敵な上棟式になると思いますよ。
中澤建築設計事務所のHP
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