建築家の自邸VOL 87(設計コンテストの紹介)
「玄関から始まる新しい家づくり」部門で
優秀賞を頂いたわけだが、その作品内容紹介を
トステムのホームページに見つけたので、
ご紹介します。
http://www.tostem.co.jp/biz/tasc/
受賞式の様子は、過去のブログに書いています。
建築家の自邸VOL 74(第1回トステム設計コンテスト表彰式)
アートディナー中澤建築設計事務所
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玄関前パティオにデッキは完成したけど、ひとつ悩んでいる
ことがあった。それは「落ち葉」である。
デッキ以外のところは土がむき出し状態だったので、
(将来的に植栽をしようと考えている)
泥の跳ね上げ防止に、砂利を敷くつもりだったが、
砂利の上に落ちた「落ち葉」を拾うのが容易でない事が判明。
「さるすべり」は葉っぱが小さく、四六時中落ちてきて、
拾い集めるのはやめにした。
ポーチとデッキ上を掃き掃除するだけでも大変だから。
母が、ウッドチップをもらってきて敷こうと言い出した。
富士市の処理場の隣りに、ウッドチップが山になっていて、
お百姓さん辺りが、肥料にするためにもらいに行っているそうだ。
ずた袋を用意して、母ともらいに行ったら、ちょっと様子が
違った。ウッドチップに枯葉や枯れ枝も混ざった、
腐葉土のような山だった。
時期や行ったときの状態で、違うようだ。
比較的新しい、ウッドチップ+枯れ枝を袋に詰め、
車の後部座席に詰めるだけつめて、もらってきた。
敷き詰めてみると、あら不思議!
まるで、山の中を歩いているような雰囲気になった。
森林浴のようなにおいもしてくる。
「さるすべり」の落ち葉は、ウッドチップの中では、
何も気にならなくなった。
ワンシーズン過ぎれば、腐葉土になるだろう。
そしたら、畑の肥料に使って、新しいのを
またもらってくればいい。ただなんだから。
軽いので、つめるのも運搬も苦にならない。
何よりも自然な雰囲気がこれほどするとは、思いも
かけないことであった。
夏に、夕暮れ時、デッキにイス出してビール飲むと
まるで、山の中にいる気分で気持ちがいいだろうな。
家でのパーティーに、ウエルカムドリンクの場所として、
これは使えると確信しました。
と、早速、風呂上りにパティオでビールを飲んでみました。
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今年は大変な猛暑だ。普通の夏より5度は高いだろう。
テレビでは、熱中症にかからないように、無理しないで、
エアコンを使いましょうと言っている。
ところで、実家のリビングダイニングには
エアコンがついていない。
唯一、寝室にだけ旧家から移設した8畳用がついている。
最悪の場合は、そこに逃げ込むことになっている。
92歳の祖母には、暑くてたまらなかったら、
「寝室のベットで寝ていなよ」と言っている。
寝室は南側の窓の外に、サルスベリの大木があるので、
直射日光をさえぎり、涼しい風も入る。
エアコンは、各部屋に設置できるように、スペースと電源
を用意したが、私も親もエアコン嫌いで、なるべく使わない家
を目指した。
風通しには自信があり、ひと夏つけないで様子を見ようと
思った矢先の、この猛暑である。
お盆の前後に、数日泊まってエアコンなしの猛暑を経験した。
2階は日中、暑くて居られないが、1階は予想以上に涼しい。
涼しいというのは大げさだが、我慢できない暑さではない。
それは風通しと床暖用モルタル下地の床が、冷たいおかげだろう。
タイルの床は、予想以上の暑さ対策になると実感した。
夕方からは海風が入るので、気持ちのいい風が入る。
これほどの猛暑でも何とかなっている。通常の夏ならまったく
いらないだろう。(母は来年入れてくれと言っているが)
来年は、建築工房わたなべ社長のブログ「住宅屋の気持ち」
に書かれている緑のカーテン作戦をしようと思っている。
とはいえ、2階の南に面した和室は暑くてたまらない。
そこに寝ていたのだけれど、朝5時頃から暑くて目が覚める。
そこで、「すだれ」をつけることにした。
外からはちょっとみっともないが、夏の間だけと割り切った。
これがかなり効果的で、光はさえぎるが風は入る。
すっかり寝苦しくなくなった。もちろんエアコンはない。
今回の猛暑で一番大変な目にあっているのは人間より犬たちで、
テラスの床が暑くて、ぐったりしている。
日陰を探しては移動しているが、浴室のテラス側のドアを開けて
おくと、浴室の床が気持ちよくて寝ている。
そこで、1階テラスにも「よしず」を立てかけた。
もちろん効果抜群。最大の恩恵は犬たちだ。
「よしず」の下はリビングも見渡せるので、人の気配を感じて
安心してそこで転がっている。
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出席して来ました。
「第一回トステム設計コンテスト表彰式および記念セミナー」
東京都江東区のホテルイースト21で行なわれました。
予想より設営がしっかりしてました。さすが大手メーカーですね。
ただ、段取りはいかがなものかって感じですか。
初めてだからしょうがないところもあるんだろうけど、
プロデュースが趣味の私としては、段取りには、結構厳しいん
です。
簡単に言えば、主役は一体誰?
なにか、狙いは違うところにあったようです。
とはいえ、しっかり表彰していただきました。
立派なトロフィーを頂いて、恐縮です。
セミナーも有意義のあるお話で、大変勉強になりました。
開始早々、永田昌民審査委員長から、厳しいコメントが飛び出し、
なにやら波乱の様子。
すぐに表彰式になったのですが、受賞者が続けザマに壇上に
呼ばれたので、他の受賞者の作品が見られない。
プロジェクター画面の横に立つので、当事者には何が写っている
のか、わからない。
自分自身も、富士まで来て撮影したというカットが、
どこを写して紹介しているのかわからなかった。
一緒に行った「建築工房わたなべ」社長に壇上の姿を
撮ってもらおうと思ったら、一緒にビルダーとして上がってしまい、
そのあたりの様子は写せなかった。
途中で、自分を撮ってみたけど、ちょっと間抜けな顔してますね。
ま、そのうち関係者から写真が届くでしょう。
表彰式では簡単なコメントを求められて、話足りなかったんです
が、パネルディスカッションで、随分発言の機会があったので、
そのあたりは満足しています。
なんだ、単なる目立ちたがり屋か、と思われるでしょ。
内心、どきどきしておなか痛くなってたんですよ。
意外に小心者でした。
ただ、全体としては時間がたっぷりあったので、各受賞者に
映像と共に5分でもいいから、受賞した作品の話を聞ける
機会があっても良かったと思います。
なんて、小言ばかり言っていますが、
内容的には面白く、意味のあるイベントだったと思います。
建築家の伊礼智氏の講演「半製品を開発する」という発想は、
なるほどなと感心しました。
私はどちらかというと、メーカー品を使わないときは、
一品完全手づくりを目指していましたので、
既製品の改造や改良、はたまた開発など、そうした方法が
あるのかと、勉強になりました。
永田昌民審査委員長の講演「建具への挑戦」は、私が大学卒業
して実社会に触れた時の、新鮮な気持ちで感じた建築を
再認識させてくれました。
いつの間にかやめてしまったこだわりなど、反省する思いで、
聞いていました。いまいちど原点を振り返りたいと思います。
実は永田先生には、20年前にお会いしています、と
終了後、挨拶させてもらいました。
私の師匠と交流があったので、大学卒業して就職した事務所に
何回か遊びにこられたことがあったのです。
今回の企画プロデュースの真壁智治氏が、今回の建物を
是非見たいとおっしゃってくれました。
数人のトステム社員の方も見たいと言ってくれて、
大変うれしかったですね。
パーティー行なう時は、是非連絡しますので、
遊びに来てください。
受賞者の方々や、パネラーの方々など、十数人と
名刺交換させてもらい、これからの励みにもなりました。
このたびの関係者の方々、ありがとうございました。
また、一緒に出席してくれた「建築工房わたなべ」社長
ありがとう。
最後は二人で、有楽町の囲炉裏居酒屋で祝杯上げました。
社長は、新幹線最終で富士に帰って行きましたよ。
追記
このたび、企画運営をされていたアートプランニング
さんより、表彰式の様子の写真を頂きましたので、
追記いたします。
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しばらく番外編をお伝えしていましたが、
また、本編の「建築家の自邸物語」に戻させてもらいます。
さて、随分後になっての報告になりますが、
実は、コンテストで優秀賞をいただいておりました。
どんなコンテストかというと、
「第1回トステム設計コンテスト」
「トステム設計コンテスト」は実際に建設を予定している住宅
物件に対象商品を折り込んだデザインを図面段階で審査。
バスルーム・キッチンそして玄関ドアの3部門において、募集を
行い、第1回トステム設計コンテスト審査会を実施しました。」
(トステムHPより抜粋)
受賞作紹介
http://www.tostem.co.jp/biz/tasc/result.htm
完成住宅ではなくて、設計中の住宅にトステム商品を使った
提案を、図面提示してもらい審査する。
優秀賞にはその商品を提供して、実物件としてカタログなどで
紹介するという趣旨のようだった。

私は、「玄関から始まる新しい家づくり」というテーマで、
トステム商品の玄関ドア「フォラード」を使った提案をした。
実は提案をしたというより、もともとその商品を使って設計
していたのだ。トステムは木製ドアのように見せかけた商品が
なかったのだが、当時新製品がでて、待ってましたとばかりに、
いち早く使うつもりでいた。
そんなことで、プレゼ用の図面をまとめるだけでよかった。
おかげさまで優秀賞を頂き、玄関ドアを無償提供してもらった。
審査のコメントは以下の通り。
「玄関部門の応募案で全体的にいえる事として、対象商品である
「フォラード」と多様なライフスタイルを融合させた、ストーリ
ー性のある新しい提案が少なかった中で、中澤案は、敷地条件が
決して充分とはいえない中、高低差を生かした玄関アプローチに
配慮し、家族の住み分けとして玄関スペースをとらえたプランが
評価された。」
(トステムHPより抜粋)

玄関ドアの分が浮いたので、玄関庇にアルミの水平庇を取り付け
る事にした。これまた、トステム新製品で初めての使用です。
じつはYKKの方がかっこいいのだが、受賞作はカタログで
紹介する機会があるというので、別メーカーが映っていては
まずかろうと、配慮しました。
第1回という事で、関係者が張り切っているようです。
その表彰式が来週行なわれるので、出席することになりました。
ビルダーの方も招待したいというので、
「建築工房わたなべ」社長を誘って行ってきます。
社長はブログ「住宅屋の気持ち」で一足先に、コンテストの事を
紹介してくれました。
先日は、発表の為の撮影を東京からわざわざ富士に、関係者が
訪れたようです。どのような発表してくれるか楽しみ。
「第一回トステム設計コンテスト表彰式および記念セミナー」
□日時:2007年7月24日(火)
□会場:ホテルイースト21(東京都江東区)
□記念セミナー
講演:伊礼智氏 (建築家)「半製品を開発する」
永田昌民氏(建築家)「建具への挑戦」
パネルディスカッション テーマ:「建築家が求める住宅設備
のいま」
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5月26、27日の完成見学会の後、手作業で引越しをして2週間
が過ぎた。先々週、解体業者と打ち合わせをして、
ついに、旧実家の取り壊しに着手した。
40年の思い出が詰まった家だったが、新しい家が出来てからの
解体は、意外と感傷に浸らなかった。
母も祖母もどうやら、心は新居での生活と引越しで
気が回らないようだ。
うまいこと梅雨に入り、(解体は雨が降っていた方がほこりが
舞わなくて好都合)2週間の予定が1週間で大方壊れたので、
打ち合わせに行ってきた。
すっかり無くなっていて、基礎のガラがあるだけ。
ごみの搬出が終われば、解体作業は終わり。
当日はかなりの雨が降っていたので、地面がぬかるんで
靴がぐちゃぐちゃになった。
でもその土が良いんだ。土の具合を見に来たのだから。
というのも、旧実家の建っていた場所で、畑を始めるのだ。
畑の土として申し分のない土だった。
それもそのはず、40年前の家が建つ前は畑だったのだから。
昔の家なので、基礎はただ乗っかっているだけだった。
土も削れることなく、そのまま畑として使える。
岩だらけで畑に出来なかったところに、新居を建てたので、
逆に空いた土地が、畑として十分に活用できた。
土地の配置計画についての詳細は、VOL 15に書いてあるので
興味ある人は読んでみて下さい。
http://artdinner.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/vol_15_d54f.html
コンパクトに建てて残った土地で畑をするというのは、
これからの家づくりの指標にもなると考えている。
実は、母はこの畑構想が一番気に入っていた。
上棟式の日に、姉やいとこが畑をやりたいと盛り上がり、
家庭菜園のように一部の場所を開放する事になった。
ご近所の方も参加できる、開かれた畑を目指します。
毎日のご近所との語らいが、92歳の祖母にとって何よりの健康
の源となるでしょう。祖母は指導係として野菜作りを伝授します。
建築は人を幸せにし、健康にすることが何よりも成功のあかし。
ハードなことに目が行きがちですが、ソフトにこそ家づくりの
真髄が隠されています。
写真は、ついに明らかになった東側面。
さらに、東側の隣家が最近解体して更地になったので、
今まで見えたこともない東側の道路からも見えることになった。
いずれは畑と果樹園で視線が隠れるだろう。
全景を撮るなら今のうちか。
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JIAの建築家展(住宅部会作品展)
会期:6月11日~15日
場所:JIA会館1F小ホール(渋谷区神宮前2-3-18)
JIA(日本建築家協会)の建築家展に模型とパネルを出展して
います。
JIA関東甲信越支部住宅部会の建築家の作品が総勢32名
展示されています。

初日に会場でパーティーがありました。
一人一人、各作品を紹介して、細かい質問が飛ぶなど、
建築家同士の有意義な時間となりました。
いろんな捉え方、作風があって、大変勉強になります。
期間は短いですが、お近くの方は覗いてみてください。
模型は持ち運びが容易になるように、敷地をカットしました。
今後、この作品展は銀座のINAXショールームでも
行なわれる予定です。
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見学会で一番好評だったのは、浴室。
ユニットバスではない、在来浴室を作り続けてきた私としては、
本当にうれしい反応だった。
また白いタイルと太陽光のおりなす気持ちよさは、工事中から、
確信できた。
実を言うと、この浴室、夢は実現できなかった。
中学の時に建築家になって家を作りたいと思ったときから、
自宅には、屋上に露天風呂を作ってあげると、言い続けてきた。
イザ、具体的に設計を始めると、予算、面積、場所と、
露天風呂にするには何もかも破格で、難しい。
いつしか、露天風呂構想は鳴りを潜めてしまった。
ただ、簡単にあきらめられなくて、トップライトから
緑が見えることと、坪庭に出られるように設計した。
この浴室、道路面に面して、玄関脇にあるという、およそ
非常識な位置にあるが、そのことには、誰も気づかなかった。
設計というもののマジックをみせられたと思う。
先日、ついにその風呂に入った。西日が差し込む夕方のこと。
考えてみると、自分の設計した風呂に入るのは、初めてのことだ。
設計した家に一泊させてもらったことはあるが、お風呂に
入った事はない。不思議な話だが、初の体験だったのだ。
で、どうだったかというと、じぶんで言うのは気が引けるが、
すばらしいのひとこと。
こんなに気持ちのいい設計したのかと、自分で感心してしまった。
本当か?と怪しまれる人は、物は試しと、風呂に入ってもらい
たいな。見学に来られて、体験してみませんか。
ビール用意しますよ。
あまりに感動したので、施工してくれた「わたなべ社長」に
メールしたら、その内容に感動したと、ブログに掲載された。
「住宅屋の気持ち」にそのときのやり取りが書かれています。
体験してわかることはもうひとつ。
それは素足の肌触り。完成した家では、靴下を履く。
住人でないので、素足で歩くことはあまりなかった。
お風呂から出て、ぬれた足で、洗面所のタイルの上を歩く。
足葺きマットがなかったからだが、タイルが水を吸ってくれて、
すぐに乾いた。
コルクタイルの床を歩いて、キッチンでビールを飲む。
この足底の感覚は、人の気持ちよさを増幅させるのだろう。
常々、床暖房のコルクタイルの床は素足が気持ちいいと、
過去の施主が言っていたが、身をもってわかった。
冬は暖かく、夏はひんやりするこの床は、
床暖をしていなくても、素材の気持ちよさが伝わってくる。
気持ちの良さは体感してもらわないと伝えられない。
風でも光でもなく、素材の持つ調和という自然な感覚が、
人々の肌に語りかける。
この感覚は、今後の設計にさらに生かせていけそうだ。
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先日、電化製品と家具が届くというので、立会いに行ってきた。
引渡し日に大きなタンス2個と、仏壇を建築工房わたなべの
スタッフに運んでもらったので、後は毎日、近くに住む姉が手伝
いに来て、少しづつ荷物を移してくれています。
見学会から2週間が過ぎ、ほとんどの荷物が移動できたようだ。
食器棚がきれいに飾られていて、扉を閉めるのがもったいない
くらい。でも見たこともない食器ばかりで、どこにあったんだと
驚くばかり。
母の部屋では、大きなタンスが唯一室内での置き家具なので、
転倒防止策を講じる。
新購入の電化製品は、冷蔵庫と洗濯機。エイデンに勤める友人の
H君に頼んで購入。両方とも東芝製。
冷蔵庫は両面扉がボタンで開くのを、母が気に入ったため。
洗濯機はドラム式で6キロタイプは、一種類しかなかった。
選択の余地はない。最近の洗濯機は大型化して、9キロもあるが、
そんなにいらない。コンパクトなのも作ってもらいたいものだ。
テレビはアクオスフルハイビジョン37型が、5月の連休中に、
ビックカメラ新宿店でびっくりするほど安かったので、
購入して、見学会にあわせてつけておいた。
結局、TV、冷蔵庫、洗濯機と3種の神器を購入したわけだ。
大体新築されると、この3つは新しくする人が多いが、
買いたくなる気持ちがわかった。
富士市にジャンボエンチョーという、ホームセンターがある。
そこへ、母の部屋と和室の照明器具を捜しに行った。
ほとんどが間接照明で器具がついているので、購入するのは、
この二つだけ。
母の部屋はシンプルなシーリングライトで、リモコン機能付き
で5000円代だった。
こういう安いのは、勾配天井には付きませんと書いてあるのだが、
まったく問題なく取り付いた。これを読んで勾配天井につける
人は自己責任でお願いしますね。
和室にはヤマギワのイサムノグチの有名な「AKARI」の
レプリカもの(コイズミ電気製)で、3000円代。
本物の半額以下で安いが、コードの収納部分など、
本物以上によく出来ていた。
貼ってある和紙はさすがちょっと安っぽかったが、
遠目ではわからない。
ふと見ると、ライティングダクトにつけるスポットライトが
980円。こんな安いのは見たことないから2個購入。
しめて10000円くらいで照明器具代がすんだ。
照明は金額をかけなくても、よく魅せることができるという
例としてみてもらえればうれしいね。
予想外だったのはダイニングテーブル。昨年10月に
豊洲のららぽーとがオープンしたときに、そこでアクタス
の北欧のダイニングテーブルが置いてあった。
オーク材で、Yチェアにぴったりだった。
通常1.5mで3枚の板をつなげていくと最大3mにもなる
というのが気に入った。
ダイニングテーブルとYチェアを購入するつもりでいて、
今回アクタスの担当者に依頼すると、
なんと半年で4万も値上がっていたのだ。いくらユーロが
上がっていても、それはないだろう。Yチェアも1万くらい
値上がっていた。結局Yチェアは2脚で我慢する事になった。
あ~、半年前に見たときに買って置けばよかったなあ。
と悔やんだが、後の祭り。Yチェアは7月に届く。
それでも早いほうだ。3ヶ月待ちは普通だから。
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●「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
完成に合わせて照明器具を製作しました。
過去住宅でも、施主さんにプレゼントしていて、
とても好評なのですが、作るのが大変なんですよ。
今回は、実家という事で、3箇所も欲張ったので、
間に合わせるのに、苦労しました。
どこについているか注目して見学してくださいね。
今回、製作風景を写真に収めました。どうやって作っているか
ご紹介いたします。
2、形を作る。
新聞紙を丸めて、ガムテープで整えていきます。どのような
形にするか、想像しながら作ります。あまり大きいと、
編むのが大変になるので、直径25cmくらいが目安。
3、籐を編む
水につけて籐をやわらかくしておいて、適当に編んでいきます。
この編み方がセンスを問われるところです。
細かく編まないとならないので、根気が要ります。
テレビでも見ながらリラックスしてやらないと、
すぐ放り出してしまうでしょう。
4、型を抜く
中の新聞紙を慎重に抜いていきます。抜き終わると籐だけになり、
これだけでも照明器具になるのですが、ここからが大変です。
5、牛乳パックをゆでて芯を取り出す。
製作しようとなったら、牛乳パックを捨てないで取って置き、
10個くらい使います。パックを切り刻み、ゆでます。
ビニールのコーティングをはがし、芯の部分だけ取り出します。
ミキサーで細かく分離します。大量に作りバケツにためます。
6、紙をすく
衣装ケースに水と牛乳パックの芯とのりを混ぜます。のりが
一番高価なので、問屋などで、詰め替え用の大量パックを
買ってきます。1回に500mlくらい使います。
のりと紙の比率は、感覚でしか説明できません。何度も
チャレンジして、丁度いい濃度がわかってきました。
準備が出来たら、根気よく紙をすくいます。

1回で出来ると思ったら大間違いです。最低10回ほど
繰り返さないと、紙が籐に絡んでいきません。
根気よく続けることです。1回すくうたびに、バケツから
紙を追加して行きます。常に濃度を確認するのがコツです。
面倒になって、濃度を濃くすると、ヘドロのようになって、
今までの苦労が台無しになります。
何度も失敗してきました。焦らないことです。
今回は急いでいたので、風呂の乾燥機を使って乾かしました。
乾いては紙をすくうの繰り返しです。
これは、NHKの趣味講座の本を読んで、研究しましたが、
いまでは、私の完全なオリジナルになりました。
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今回の完成見学会の見所紹介は、
●犬も走り回れるタイル床
●高齢者対応トイレ
●建築家独自の仏壇コーナー、神棚、床の間
●すべての入口は引き戸
●オリジナル手すり
●犬も走り回れるタイル床
92歳の祖母の生きがいは、二匹の犬です。シホちゃん、
ピーちゃんと呼んでいます。シェルティの親子です。
現在も、えさの仕度だけは、祖母がおこなっています。
散歩は母の役目です。祖母はもっぱら家で触れ合います。
今度の家では、犬の走り回る広いバルコニーを用意しました。
バルコニーはL型で浴室につながり、犬を洗いやすくしました。
バルコニーの一角に犬小屋を作る予定です。
外にはつながっていませんので、飛び出す心配がありません。
時々、室内に入れます。きっとリビングのタイル床を走り回る
でしょう。キッチンと一体になった室内空間なので、床に段差を
つけました。はたして、タイル床だけに留まらせることができる
だろうか?中澤家は「しつけ」が甘いからなあ。
●高齢者対応トイレ
トイレのドアが二つある。1階のトイレには二つの働きがある。
パブリックな通常のトイレ、もうひとつは祖母専用トイレの役目。
祖母のベットの横から入れる最短距離のドアを作りました。
ドアを二つにすることで、トイレはひとつで足りました。
実は、2階のトイレもドアが二つあります。
こちらは、廊下を作らないスペースの工夫です。また寝室専用
洗面所の意味合いもあり、和室からは、水屋として利用できます。
●建築家独自の仏壇コーナー、神棚、床の間
母の注文に、仏壇と神棚を居間に欲しいとありました。
コンパクトなモダンリビングを目指していたので、
日本的仏壇はあいません。目立たないところに追いやるのでは
父も祖父も化けてでてきます。そこで、家具の一部に収納される
工夫をしました。神棚も壁の一部がほこらの様になって、
{部屋の中心にいるのですが、でしゃばらない}という立場に
なってもらいました。
和室の床の間は、利休の「むろ床」の手法を使っています。
何のことか、私に聞いてくださいね。
床框はなく、畳がフラットで続いています。この手法は
私の尊敬する長学寺の茶室「偏屈」で体験し気に入ったので、
使わせてもらいました。
●すべての入口は引き戸
意外に気づかないと思いますが、玄関ドア以外は、すべて
引戸で出来ています。引戸は日本建築文化の象徴で、
必要あれば閉める、通常は開けておくという発想です。
風通しと高齢者住宅を意識した結果です。
●オリジナル手すり
ようやく、最後にバルコニーの手すりがつきました。
一般にはアルミサッシメーカーの手すりをつけるのだろうけど、
私には強い味方がいる。
幼稚園からの友人で「飯田板金工業」の社長。
ステンレス加工が得意で、過去の住宅では、
何度も製作してもらっている。
遠くは水戸へも出張してもらった。片道6時間の道のりだ。
毎回、二人でデザインを検討し、施主と相談して色を決める。
昨今、ステンレスが大幅に値上っていて、全部に使えなかった
のは残念。予算があるので、しかたがないか。
●「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
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今回の完成見学会の見所紹介は、
●オープンキッチンと収納家具
●リビング吹き抜けと階段と手すり
●トップライトのある浴室
です。
●オープンキッチンと収納家具
トーヨーキッチンの「ISOLA(イゾラ)type2ペニンシュラ」
に一目ぼれして、設計を変更。すっきりしたデザインにあわせ、
バックの調理台を引き戸で隠すことにした。
冷蔵庫も中に入れ、見せたくないときには4枚引き戸で閉じる。
これには、母も大賛成。食器洗い機も調理台の中に組み込む。
ISOLA(イゾラ)は吊戸棚がないオープンタイプだから、
調理に立ったときの右側に、調味料入れ等の浅い棚を作る。
この扉と仏壇の扉だけ、色を変えてアクセントとした。
どうやってこの扉が組み込んだか、注目してみて下さい。
●リビング吹き抜けと階段と手すり
吹き抜けの1階部分は、リビングスペース。
ダイニングより一段下がった床タイル空間。
高齢者がいるのに、バリアフリーじゃないのかと言われそう。
祖母はすぐ床に座リ込む。それならば、床に腰掛けるようにした
ほうが、いいのではないか。少しの段差は危ないが、25cmも
あれば注意をする。もちろん手すりを使って昇り降りできるので、
家の中でも運動になる。階段下も有効に使えるなあ。
テラスとつながれば、近所の人がここから出入りするだろう。
という事を想定し、思い切って床の高さを変えました。
2階に祖母は上りません。小さい子供も居ません。こうした環境
で、思い切った階段と吹き抜けを作りました。
開放感あふれる吹き抜けは、その分少し危険な感じがするかも
しれません。手すりの製作をわが友人「飯田板金工業」に依頼し、
連続性と開放感を損なわないデザインにしました。
●トップライトのある浴室
シンボルツリーを浴室内から眺められるように、トップライト
をつけた。出窓の上部にあるので、外からは覗かれない。
壁は2種類の白タイルを使用。出窓の壁には、モザイクタイルを
貼り、トップライトの光が射し込み、陰影を浮かび上がらせる。
午後1時くらいがいいですよ。
●「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
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今回の完成見学会の見所紹介は、
●シンボルツリーとパティオ(中庭)
●コンクリート打放し
●左官塗りの白い壁
です。
前回は、ついつい熱くなって、長くなってしまいました。
「話が長すぎる」と言う声もありますから、
これからは簡潔にいきますよ。よろしく。
●シンボルツリーとパティオ(中庭)
見学の最初に目に付くのが、玄関アプローチの木。
いわゆるシンボルツリー。山で育ったおよそ樹齢20年くらい
の自然樹形を、造園屋の山から探してきました。
とにかく、「枝振りが良かった」そのひとことに尽きる。
材種は当日、私に聞いてください。当てたら、話乗ってきますよ。
あ、話長いのはいらない、お呼びじゃない…
何の木か、道行く人によく聞かれるんです。
見所は、木の見え方。いろいろな角度から眺めてください。
一本の木を多角的に楽しめるのが、今回のテーマ。
中庭に植えたときの効果をとくとご覧下さい。
この木を植えたときの様子を見たい人は、過去ブログみてね。
http://artdinner.cocolog-nifty.com/blog/cat11231698/index.html
●コンクリート打放し
母の注文はコンクリート打放しだった。地下車庫はコンクリート
打放しで出来るが、木造部分では無理な注文だ。
そこで、塀やバルコニーの手すりをコンクリート打放しにして、
よりコンクリート面が目立つようにした。
道路面からは、コンクリートの建物のようにも見える。
東側や北側からは、純粋な木造のようで、様相が一変。
建物を一周してみてください。
注目はカーブしている塀の厚さ。ちょっとこだわっています。
●左官塗りの白い壁
実をいうと、外壁を白にしたのは、初めてなんです。過去の
お施主さんも、汚れが気になり、白は憧れでも躊躇しました。
自邸ということで、あえて白に挑戦したわけです。
もちろん、母も賛成しました。
左官屋とのやり取りはこちらで紹介しています。
建築家の自邸VOL 46(試みた設計事例 左官材料編2)
http://artdinner.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/vol_462_5656.html
材料のスタッコラーストは、内部の壁にも使用しています。
微妙な白の違いと、骨材の大きさで、内外使い分けています。
ほとんど同じ材料なのに、テクスチャーや骨材の違いで、
どのように変化しているのか、注目してみてください。
●「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
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●「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
今回の完成見学会の見所紹介は、
●蓄熱式温水床暖房
●太陽熱温水器
●コルクタイル
です。
●蓄熱式温水床暖房(モルタル蓄熱型)
当日は、当システムをパネルと断面模型で説明します。
床暖房についてはこのブログでかなり詳しく書きました。
モルタル蓄熱式温水床暖房で、ここまで具体的に詳しいのは
他にないと思います。
詳しく知りたい方は、カテゴリーの床暖房を見てください。
http://artdinner.cocolog-nifty.com/blog/cat6237170/index.html
簡単におさらいすると、
1、当システムは、モルタルに熱を蓄熱することによって、
輻射型の遠赤外線(低温輻射熱)を放射して、体を暖めます。
人がもっとも気持ち良く感じる暖房方法です。子供や高齢者
にとって安全安心な暖房といえます。
2、設備機器ではなく、建築と一体となった方式なので、
設計施工ノウハウを必要とします。
3、暖房範囲が広いほど、(理想は全館暖房)イニシャルコストや、
ランニングコストが相対的に安くなります。
4、ダイレクトゲイン(窓から射しこむ太陽光が直接モルタルを
暖める)で、熱を蓄熱し直接自然エネルギーを取り込みます。
夏はモルタルがひんやりします。省エネ、エコロジーな暖房です。
5、熱源のボイラーは、灯油、ガス、電気のいずれも可能です。
深夜電力を利用した専用ヒートポンプの開発が待たれます。
専用ヒートポンプで夏は冷水を流す方法が模索されています。
もちろん当システムは、現ボイラーを交換するだけで、
将来的に自然冷暖房が可能となるかもしれません。
6、床材料にはコルクタイルが最適です。材料の選定には慎重に
選ぶ必要があります。
●太陽熱温水器
今までブログでまったく触れていなかったのだけれど、
「建築工房わたなべ社長」のリクエストもあって、太陽熱温水器
の説明します。以前、飲み屋で私と社長と設備やさんと話してい
たことです。すっかり忘れていました。社長ありがとう。
屋上に太陽熱温水器がのっています。当日は屋上には出られない
(メンテナンスでしか屋上に出られない)ので、存在をついつい
忘れがちですが、お風呂場の浴槽に給湯管が直結しています。
天気が良ければ、お湯に触れてもらいます。やけどしないように
注意して下さい。
実家では、30年前から太陽熱温水器を利用しています。
ソーラーではなくて、単に太陽熱で水を温水にして、お風呂に
ためるタイプです。昨今はタンクに一時ためたり、専用ボイラー
につなげて、浴槽だけでなく、洗面所、キッチンにも供給できる
システムがあります。このメリットは、毎日コックをひねって
水を屋根に上げる必要がなく、勝手に循環しています。
当初はそうしようと思いましたが、これでは、途中でボイラー
が熱補助したりして、本日のお湯の熱さが実感できません。
太陽の恩恵を受けている実感が薄くなると考えました。
結局は、面倒でも手動で毎日コックをひねる、実に単純な方法に
しました。そのかわり、洗面所内にコックをひねることができる
ような、細工をしました。一般的にはコックが外にあり敬遠され
る理由になっています。
「結局、一番単純なものが一番効率がいいんだよね」
って話になりました。
【自立循環型社会をめざして】
自然エネルギーを利用する試みがいろいろあります。設置さえ
すれば、住む人が何もしなくてもいい便利な物もあります。
私はこう考えます。自然の恵みに感謝する実感があって、
初めてエコロジーだと思っています。ローテクノロジーは、
無駄がありません。そのために、多少の手間をかけることに
喜びを感じる生活が、自立循環型社会を作っていく、第一歩
ではないでしょうか。昔の単純な知恵を見直しましょう。
●コルクタイルってどんなもの?
ワイン栓でおなじみのコルクは、スペインとポルトガルで育つ、
コルクガシの樹皮。成長した木から樹皮をはがし、十年で復元
します。木を伐採することなく採取できる、エコロジーな資源
です。余談ですが、生ハムで有名なイベリコ豚は、
このコルクガシのどんぐりしか食べません。
環境にやさしいコルクは、軽くて弾力があり、保温性が高く、
音を吸収するといった機能を備えています。液体が浸透しにくく、
表面に細かな凹凸がありすべりくいので、水周りにも最適です。
欠点は直射日光による退色が早い事と、自然素材ゆえの手入れ。
半年に一回位、専用ワックスをかけると美しさを保ちます。
ワックスかけは雑巾がけレベルで、容易にできます。
価格は施工込み5ミリで8000円/㎡くらい。無垢フローリング
とはそれほど違いがないだろう。
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本日は構造を紹介します。
●「SE構法・重量木骨の家」
SE構法のこと、正直言って初めて経験したので、
よくわからない。重量木骨の家ってなんのこと?
詳しいことは、見学会で「建築工房わたなべ」のスタッフに
説明受けてください。
「おい、そんなんじゃだめだろう」と言う声が聞こえますね。
そこで、私なりに体験した事を話します。
1、構造設計の計算書が分厚い。それだけ構造の根拠を示して
いるのだが、構造設計料も高めだな。確認申請書に添付する
書類の量を見て驚いた。木造のレベルではない。
2、木造でありながら、しっかりした計算が根拠になって、
大空間や大開口が可能。耐震性も基準の1.5倍を楽に達成。
そのため、3階建てや、2台並列の車庫が容易に作れる。
在来木造として唯一の工法。今回のような、地下RC、地上
2階木造の混構造などは、土台接合部がしっかりしているので、
むしろ構造計算がシンプルだった。
3、在来木造より頑丈な基礎、構造材料、構造設計料など、
多少高くなるが、鉄骨造やRC造より安いので、従来RCだった
ものでも、木造での選択が可能になった。
4、構造計算の根拠は、木材の強度と金物による接合部。木材の
強度を一定にするため、集成材が宿命。構造材を見せるとなると、
好みの点で気になる。今後集成材の種類や材種が好みによって、
選べるようになるといいなあ。
5、施工業者は登録制で、研修を受けた一定レベル以上でないと、
SE構法を施工できない。そのため、施工のレベルや建築に
対する姿勢が、しっかりしている。
6、電気配線や給排水経路を、施工の早い段階で、具体的に決め
る必要がある。RC造と同じ考えで進めた方がいいみたい。
施主と打合せとなれば、あわただしいが、逆に後は楽になる。
変更は難しいので、綿密な設計打ち合わせが必要。
SE構法に関しては、今後いろんな可能性を秘めているように
感じました。見学会では、メリットデメリット、よく説明を受け
てくださいね。
余談であるが、写真の現場は、水戸の仕事であるが、こちらは丸太の大梁を使用することで、(施主の希望)
プレカット(工場で構造材を機械が刻む)ではなくて、大工さんが昔ながらの方法で「キザミ」をしている。
同時期にまったく別の工法で家を作ってきたわけだが、
両方の特徴がわかって、有意義だった。
最終的には施主の好みがどこにあるのか、家の目的は?
といった所で、一番合う工法を決めるといいでしょうね。
●「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
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前回、ちょっと触れた、完成見学会のご案内をします。
「住みながら建てかえる母の家」の完成見学会
開催日:5月26日(土)・27日(日)
AM10:00~PM4:30
場所:静岡県富士市今泉
設計:中澤建築設計事務所
施工:(株)建築工房わたなべ
詳細は、ホームページをみてください。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
これから、見学のポイントを、当ブログで紹介していこうと思う。
完成見学会では、このブログで紹介してきた数々の
工事写真をスライドショーで披露します。
ひとめで「家づくり」の流れがわかります。
現在製作中、お楽しみに。
●「SE構法・重量木骨の家」
●蓄熱式温水床暖房
●太陽熱温水器
●シンボルツリーとパティオ(中庭)
●コンクリート打放し
●左官塗りの白い壁
●オープンキッチン
●吹き抜けと階段
●トップライトのある浴室
●犬も走り回れるタイル床
●高齢者対応トイレ
●建築家独自の仏壇コーナー、神棚、床の間
等など見所満載です。
そして有機的建築を信条とする建築家の、
自然との調和、光と風のハーモニーを是非ご覧下さい。
追申:
建築工房わたなべ社長のブログ「住宅屋の気持ち」
にも見学会の案内がされています。
施工者から見た話も面白いですね。
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今月末完成に向けてあわただしくなってきた。
完成見学会を5月26・27日に行なうことになったので、
是が非でも完成に向けて現場の職人さんが、頑張っている。
見学会の詳細はこちら。
http://www.artdinner.com/openhouse.htm
さて、外部は、バルコニーや階段の手すりが残っているが、
もうじき取り付く。
外構は引越してから、旧家解体と共にのんびり進めよう。
内部があわただしい。
連日、電気や、設備や、建具や、左官やと入っている。
吹き抜けに左官塗りのための足場をかけたので、
余計せまぐるしく、ごった返している。
昨日、左官やと内部壁のテクスチャーを決めた。
これから一気に仕上げて、足場を外せばだいぶすっきりする。
左官壁が塗れないと、階段の段板が取り付かず、段板がつかない
と、手すりがつかない。というように、左官壁が終わるのが、
とにかく勝負ってところ。
下塗りはしているので、乾きは早いだろう。
手すりは吹き抜け周り全体に取り付くことになっていて、
結構、大掛かり。現在友人の飯田板金工業が、必死で作ってくれ
ている。
白い壁が出現してくると、柱や梁の集成材が目立ってきた。
この集成材はSE構法の宿命みたいなもので、構造材が
集成材じゃないと、構造計算できない。それは木の強度を
出すのに集成材でないと、一定基準の数値が示せないからだ。
これは好き嫌いの出るところ。とはいえ、いやだったら、
壁の中に隠せばいいのだが、(それが一般的)
今回はあえて見せる方向にした。
もともと、構造材だから、見せる事を主にしてないが、接合部が、
ピン構造で、金物が在来木造構造より美しい。
建築家がSE構法を設計すると、柱梁を見せる手法のほうが
多いのは、この接合部にあると思っている。
またSE構法がどういうものか、なぜ、地震に強いのか、
説明するのに、接合部が見えるとわかりやすい。
実は今まで集成材は、ほとんど使わずに設計してきたのだが、
SE構法を選択した時点で、集成材が宿命なら、
それならあえて集成材でも、みせてみようと思った。
こういう部分でも自邸は実験住宅だね。
これからのお客さんは、それを見て気になれば、大壁にして
見せないことを選択すればいいだろう。
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最近のシステムキッチンは、デザインが良くなった。
ひところは機能優先で、デザイン性を求めるなら、
外国製を探すか、オリジナルを製作するか、みたいな状態
でしたが、今は日本の各メーカーが、デザイン重視の時代
になったと感じている。
これはキッチンだけの世界ではなく、工業製品のデザインは
飛躍的にカッコよくなっている。
消費者がデザインを重視するようになったからだろう。
市場は消費者が作るものだ。消費者が求めるものが開発される。
売れないものでは、世に出ないからね。
建築家がもてはやされている現在は、まさしくデザインを
意識したお客さんが増えているからだと実感する。
デザインはいいけど、使いにくいでは、売れない。
日本製は使いやすさにデザイン性が加わり、
両立を目指す、成熟した時代に入った。
さてキッチンである。キッチンのデザインが重視されるように
なったのは、対面式から始まり、アイランド型など、オープン
キッチンの流れになってきているからだろう。
リビングよりダイニングキッチンが家の主役になり、
調理は壁に向くのではなく、室内を見渡せる魅せるキッチンと
して主役になりつつある。
私が好きで使っているメーカーはトーヨーキッチン。
http://www.toyokitchen.co.jp/
ステンレスが得意のメーカーだが、デザインに対する意識が、
他メーカーとはまるっきり違う。
ヨイショして、トーヨーキッチンから何かもらおうって、
魂胆じゃないですよ。営業マンみてるかな(笑)
純粋に、このメーカーの姿勢が好きなのです。
先に、どのメーカーもデザイン重視していると話しましたが、
そこは建築家の目。デザインの要求は高いですから。
時々やりすぎっていうのもあるけどね、
値段聞いてびっくりとか…
施主さんを青山のショールームにお連れするのは
日課みたいになっているが、数ヶ月で展示内容を変えるので、
設計中から最終工事までに数度足を運ぶ事になる。
何度か行っている中で、一目ぼれした新商品があった。
それが、今回いれた「ISOLA(イゾラ)type2ペニンシュラ」
である。何が気に入ったかと言うと、換気扇フードです。
トーヨーキッチンはステンレスの換気扇フードが良いのだが、
これは新しい発想の一体型で、「魅せるキッチン」にふさわしく、
設計中の自邸にぴったりでした。
かくして、新製品でまだ全国であまり例がない商品なので、施工に立ち会うことにしたのです。
ようやく工事終盤で、主役登場と相成りました。
写真は工事途中です。
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今年も西新宿のリビングセンターオゾンで、模型展が催される。
昨年は「建築家の自邸模型展」という事で、今工事中の自邸の
模型を出展した。毎年こうしたイベントは、秋に行われていたが、
今回は春になった。
「暮らしを楽しむ住まい100選」
〈暮らしをたのしむ住まい〉をテーマに新築・リフォーム事例を
100点、写真や模型、原寸モデルなどから紹介します。
2007年4月5日(木)~4月24日(火)
10:30~19:00 水曜休館
主催 リビングデザインセンターOZONE
(3FOZONEプラザ、6Fパークサイドスクエア、7F特設会場)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
各テーマに分かれていて、私は「料理と食を楽しむ」
に出展している。昨年完成した「若さと伝統が調和した家」
コンクリートと木造を平面的につなげた、挑戦的な建物です。
6階に展示されています。
3フロアーを使った大掛かりなイベントです。
たくさんの意欲的な模型がありますので、皆さん是非お越し下さい!
ところで、5日のオープニングパーティーに参加してきました。
最初は一人で知り合いもいなくてさびしかったのですが、
場が和むにつれ、コンペで同席した建築家、大学の先輩、
一度お会いしたかった建築家の先輩方と知り合いになれ、
最後は場所を変えて10人ほどで飲みに行きました。
大変楽しい会で、こうした接点を作ってくれた
リビングデザインセンターOZONEには感謝です。
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パティオという言葉ご存知でしょうか。
スペイン語で中庭のことを言います。一般的には、
中庭のある家のことを「パティオのある家」と呼んでいます。
私は、もう少し厳密にパティオと中庭を呼び分けています。
パティオのもっとも有名なものは、コルドバのアパートです。
建物がロの字型でその中心に中庭がある。道路に対しては閉鎖的
な分、中庭に花や噴水があり、きれいに飾り立てています。
コルドバはこうしたアパート通しが競い合って、パティオの
コンテストが開催されています。
写真は、以前旅行した時のコルドバのパティオです。
私自身のパティオの定義は、四方が建物に囲われているか、塀等で敷地外とパティオ内部の視線をさえぎっている構成の時としています。
コの字やL型構成のときは、中庭と呼んでいます。
外部から状況が見えにくい分、見てみたいという期待感を持たせ、中庭に入った時に感動をおこせるものが、パティオだと考えています。
パティオは家づくりの中では、お遊びの要素です。どうしても
必要な空間ではなくて、生活に潤いを持たせる部分です。
建物で囲むにはお金がかかり、スペースが必要です。
なかなか作れないのですが、あればお金では計れない価値を
生みます。
今回の自邸では、「パティオのある玄関」という提示で、
道路との境界の壁をコンクリート打放しの壁で視線をさえぎり、
たった一枚の壁が、見て歩いて楽しむアプローチを生み出しました。
先日は、このパティオに植えるシンボルツリーを探しに行ってき
ました。地元友人の望月庭園の「もち」と山に見に行きました。
山といっても、望月庭園の植林してある雑木林です。
自然状態でほったらかした木はいい形で成長しています。
実に自然です。
スペースや日当たりなど、植木職人のアドバイスをもらいながら、
候補の木を見てきました。
彼は、過去何度も私の設計の家の植栽をしているので、
私の建築観も知り尽くしていて、安心して任せられます。
先の左官が終われば、足場を外して、木を植えます。
今年は暖かく芽が出てきたので、急ぐ事になりました。
写真は、山に見に行った候補の木です
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いよいよ外壁の左官塗りの時期がやってきた。
色はかなり豊富にあるのだが、最初から白系統と決めていた。
実を言うと、過去の家で白壁はほとんどやっていない。
どうしても汚れを気にしてしまうので、お施主さんが
よっぽど白にしたいと言わなければ、色が付く。
多かったのは茶系。木造家屋と木には相性がいい色だ。
それではどうして白?と思われるが、そこが自邸ならではの挑戦。
汚れる事を承知の上で、白にするのだ。
そこで登場したのが、「スタッコラースト」。
汚れにくいとうたっている。ホントかどうか、白で試して
見ようじゃないか、というのが決め手だ。
汚れるかどうか試すなんて他人のお施主さんには、
できませんから…
実験住宅のいいところは、うまくいったら、他にも適用する。
だめだったら勧めない、とはっきりわかること。
白にもいろいろあって、微妙な違いの数種類のサンプルをメーカーに作ってもらった。サンプルを現場に実際あてて確認する。
外壁色というものは、吹付けでもガルバリウムでもタイルでも、実物をあててみて決めないと、後で失敗したと嘆くことになる。
私の設計では、お施主さんとこうした作業を何度も繰り返して決めている。
外壁の色を決めるのはホントに難しい。
お施主さんに任せるなんて言われると、凄いプレッシャー。
そして、今回の場合は色以上に重要なファクターがあった。
それが“テクスチャー”である。つまりコテ仕上げの風合い
って事になる。
これが、左官の良さであり、表現の楽しさである。
凹凸がついた白壁に陰影が出てこそ、面白いと考えている。
つまり汚れが付着しやすいという相反する問題が付きまとう。
だから、挑戦なのだ。
監督も私のこだわりように心配になり、目立たない外壁で、
一度塗ってみますので、見に来てくださいという事になった。
そこで、先日確認しにいった。試しに塗った壁はいまいちだった。
職人は、どうしてもきれいに塗ってしまう。
私のイメージしているのは、素人が塗ったようなヘタウマだ。
もっと大胆におおざっぱにやってと、試し板で何度も塗りなおす
が、しっくり来ない。板が小さいので、大胆さが伝わらない。
試しに塗った壁を上塗りしようと、急遽職人二人に準備してもらう。後ろで見ていて、
「そう、今のひと筆がいい」「それはだめ、もっと大手を広げるように」なんて、職人はうるさいと思っただろうね。
やった甲斐があり、だいぶイメージをつかんでくれたようだ。
職人さんは、社長の親父さんのふじマイスター「匠人」じゃありませんよ。大御所に、指示なんてできませんもの。
この材料、乾いてからの雰囲気がだいぶ変わるみたいで、
そこを想像しながら“テクスチャー”つけないとならない。
実験なんだから、思い切っていってみよう。
どうなるか楽しみ。
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2年くらい前のことになるかなあ。ある商社が私のホームページ
をみて、自社製品の紹介をしたいと連絡があった。
輸入の木製サッシの話だった。私が手製の木製建具を多用して
いるのを知り、訪ねに来た。しかし、外国には引戸という概念
が無く、もっぱら開戸ばかりだったので、丁寧にお断りした。
雑談していると、ふと気になるカタログを発見。
外壁仕上げの材料だった。仕上げの風合いが良くて、
これはなんですか?と聞いてみた。
「いや~我社のメインから外れるのですが、こんなのも取り扱っ
ているんですよ」と売り込む気はまるでなし。
聞くと、アメリカ製の左官材料で、大理石の砂を使用している
という。どおりでざらざら感があるんだ。
伸縮性と通気性に優れ、自然素材で汚れにくいという。
そんないい話ホントか?アメリカ製は信用ならないな。
と思ったが、試しに使いたくなった。
商品名は「スタッコラースト」という。
早速、設計中の外壁の見積もりを依頼した。
それまで、木造外壁は、アクリルリシン吹付けと、ガルバリウム
鋼板の使い分けをしていた。
他にもいい仕上材ないかな、と探していたところでもあった。
その後2件の住宅で、やってみようと試みたのだが、
できなかった。理由は、高いのである。予想を超える値段で、
予算からどうしてもあわなかった。
そうこうしている内に、試してみる機会を得た。それがこの自邸。
実は「建築工房わたなべ」社長の親は左官屋さんだ。
1階が左官屋、上階が建築工房わたなべとなっている。
高いのは承知で(ここが重要)安くやってよと社長を説得。
カタログを見て、「面白そうだな」とポロっと一言。
そこを見逃さず、「ね、面白そうでしょ、試してみようよ」
こちらも、条件を出した。内外「スタッコラースト」を塗ろう。
色も同じで、テクスチャー(コテ仕上げの違い)の違いだけに
すれば、材料の歩留まりが効率的でしょ!
新しい事に挑戦したい社長の心をくすぐる。
かくして、「スタッコラースト」を使ってみる事になった。
ところで、社長のおやじさん、富士市のふじマイスター「匠人」
に選ばれた。
富士市の卓越した技術・技能者として認定する制度だそうで、
もちろん「左官」としての腕前を見込んでのこと。
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トイレのドアが二つある。
これ、初挑戦である。自分自身こうした事例を聞いたことがない。
と、書いてもぴんと来ないでしょう。
何が挑戦なの?何が変わっているの?と
先日の見学会でその話をしても反応が無い、「へ~」で終わり。
後が続かない。
私は、お客さんの「え~トイレに入口2箇所?」という驚きを
期待し、「でしょう、それにはわけがあるんですよ!」と
目をきらきらさせながら話す心構えでいたが、
ついに一度も目がきらきらしなかった。
玉砕である。
仕方無いか、ドアの形も無い時点では、実感が湧かないのだろう。
実感が湧くシチュエーションは、トイレに入って用を足している
時に、ふと見るとドアが二つある。「あれ、入ってきたドアと
違う、こちらはなんだろう?物入れかな?」ともうひとつの
ドアを開けるとあら不思議、バブルの時代へGO!では無くて、
違う部屋に出る。
そこで、なんでドア二つもあるの?っと訪れた客は驚いて、
私のところに一目散にやってきて、言い放す。
「他の人が入ってきたらどうすんのよ(怒)」
そこで私が冷静に、「ま、まずはパンツをあげて、これには
深いわけがあるんですよ。」と目をきらきらさせながら言う。
どこみてんのよ~と一発ビンタくらいながらも、
「このトイレには二つの働きがあるんですよ。パブリックな
通常のトイレ、そしてもうひとつは祖母専用トイレの役目」
設計で一番重要だったのは、91歳の祖母の生活であった。
昼間は普通に歩けるが、夜から明け方にかけて調子悪い時は、
はいずってトイレに行っている。高齢者は皆、似た状況にある
と思う。
以前、杉並のリフォームで高齢者の部屋に、物入れを壊し
トイレを作った事がある。これは非常に有効で、おかげで元気
になったとうれしい言葉を頂いた。
しかし、室内にトイレを作ると、1階に2箇所となる。
小さい家に3つもトイレはいらない。面積も使うし、お金も
かかる。しかしどうしても、祖母のベットの近くにトイレを
つけたい。
母は、どうしてもだめな時はオマルでいいからと言うが、
何とかするのが建築家の使命だとこだわり、祖母への
感謝の気持ちを設計としても伝えたかった。
そこで考え付いたのが、トイレはひとつで、玄関ホール
から入る入口と、祖母寝室ベットの脇から入る入口が可能な、
トイレの配置だった。
冒頭のように、トイレに入っていて、はち合う可能性もあるが、
何よりも祖母の夜を安心して暮らせる方をとった。
入ったときは二つの鍵を掛ければ問題ないが、外し忘れる
事がある。そうすると片方から入れないので、きっと鍵は掛けな
くなるだろう。
私の実家はあまり細かいこと気にしなくて、トイレ入っている
のに開けられても、「ああ入っているよ」の一言ですむ環境だ。
来客には、入るときドアの使い方を良く説明しておこう。
でも、驚かすには伝えないほうが面白いか。
トイレの話はこれだけでは終わらない。続きがあって、
2階のトイレもドア二つになった。
なぜか?は、現場がもう少し進んだところで説明しよう。
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現場はひと段落ついて、後は大工さんがこつこつと
進めていくだけなので、面白おかしく書くことが少ない。
踊る大走査線のように、現場でそんなに事件はおきないのだ。
そこで、少し設計の話をしていこうと思う。
見学会でも施工の話しばかりで、あんたは現場監督か
職人かと勘違いされたことだろう。
私が設計者であることをここらで言っておかないと、
建築家ブログとしては看板倒れになってしまう。
まず、一番聞きたいのは、普段の設計と、自邸では違うのか?
という事だと思う。
答え:ハイ違います。違わない方がおかしいよね。
普段はお施主さんの希望が第一、というのは当然だが、
お施主さんのセンスや生活環境も、デザインの大きな要素となる。
そしてなんといっても、安全な方向に向いてしまう。
安全とは、施主が「え~」って懸念を示しているのに、
自分がやりたいからって、無理やり挑戦しないことだ。
これをやると、「建築家は独りよがりで住みにくい家を作る」
というイメージをもたれる。実際そういう家ありますよね。
中には、変わり者好きや新し物好きや凝り性の施主が
(多かれ少なかれ建築家に頼む施主は個性がある)
私に思いもよらぬ挑戦を求めてくる。または、解決方法に選ぶ。
つまり、個性的提示をしても「え~」といわないのだ。
こうした事がコンセプトとして、住宅の個性を生むのだが。
いずれにしても、施主主導の意見を私が大きく解釈して、
提案する案件だ。でも、私だって、提示する時に自分が「え~」
と思わないから、自信もって提示するアイデア。
無理はしていない。
さて自邸である。建築家の自邸のテーマは実験住宅である。
これは、どの建築家も自邸を設計する時には、考えることだろう。
実験住宅、つまり挑戦である。
どれだけ、「え~」と思う事があるかで、挑戦したかどうか
決まる。「失敗した数だけ、明日がある」は、いい過ぎか。
これでは母から怒られるな(笑)
なんて最初は気負ったが、設計進めるにしたがって、
トーンダウンしてきた。無謀な設計やろうとしても
慣れない事は難しい。
(さりげなく、普段施主に優しい設計しているって宣伝
してる?)
無理やり挑戦してもいいんだよと、私の心に束縛が無くなったら、
果たしてアイデアが出てくるのか、自分でもわからなかった。
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長らく床暖房について書いてきましたが、一番皆さんが気になる
のは、一体いくらかかって、月にどの位かかるのよ!
ってことだと思う。
省エネだとか、ローコストとかいっていて、ホントはどうなの?
とよく言われる。具体的数字をこういうブログでは言いたくない
のが本音だが、自邸って言うことで、施主に迷惑かからない
という事で公開しましょう。
今回の床暖房設備工事費はざっと120万ってところです。
内訳はボイラー20万、材料、工賃、出張費、機器類など100万。
ボイラーは熱源や容量によって違うし、場合によっては給湯兼用
にして、本体工事費にまわすなんてこともあるけど、
今回の場合は、灯油の温水暖房専用10000kcsl/hレベルを
別途に用意した。
ボイラーを別にして100万位だと思ってもらうといい。
そのほかに建築的にモルタル下地や断熱材を敷くなんて工事
あるのだけれど、多かれ少なかれ、床暖しなくても建築で
床下地作ったり断熱するので、今回はそこまで説明はしません。
え!120万もかかるの?と思われただろう。
見学会でもこの話しすると、この数字聞いて、やっぱり床暖房は
高いんだ~って事で、終わってしまう。
さて、そこで良く考えてみてください。この方式、一体どれだけ
の面積を暖めているとお考えでしょうか?いや体積を。
1階部分、物入れ以外すべての床を網羅し、ざっと25坪50畳
分であり、しかも2階にも効果がある、全館暖房である。
10畳の居間に6畳分の一般的な暖房パネル敷きました
って言う値段と比較されては、確かに分が悪い。
でも、それって実際は床暖は補助でエアコンつけてませんか?
しかし、パネル式で全館暖房試みて(実際は不可能)と
ガスメーカーに見積もり依頼すると、びっくりするような金額が
出てくるから、専門家ならこれが安いということがわかるだろう。
とはいえ、床暖は居間だけでいいんです。という人には向かない。
全館暖房(床暖のあるべき姿)したいという人にとっては、
かなりお買い得な話だと思いますが、面積が小さいと割高に
なりますから、オススメしません。
述べ床40~60坪くらいの家で、最低でも2系統15坪30畳分
くらいからでしょう。
80万~120万くらいの範囲で出費できる人にオススメします。
もっと気になるのは、月の燃費でしょう。
床暖房にしたら月に電気代が8万もかかったなんていう、極端な
例がいくらでもあるから、おっかない。
最近は深夜電力を利用した方法もあるので、電気床暖は高いとも
いえないが、この場合は、確実に蓄熱式にしないとだめですよ。
灯油が高くなったといっても、燃料としてはいまだに最安。
大まかには灯油と深夜電力はほぼ同等レベルのようだが、一時
灯油1に対して都市ガス2倍、プロパンガス3倍、
電気5倍と言われていた。
というわけで、オール電化にこだわらず、タンク置ける敷地が
あれば、灯油ボイラーをオススメしている。
この灯油、200リットルのタンクを設置するのだが、
給湯、お風呂のボイラーもこのタンクにつなげる。
大体、およそ1ヶ月で200リットル使う勘定で、
床暖分としては半分から3分の2くらいだろう。
過去の住宅からすると、100~150リットル位が燃費となる。
ボイラーの能力からしても、10000kcsl/hあたりで一日
7時間回して、30日分とすると、約280リットル消費する事
になるが、低温で循環して、7時間ずっと最大燃焼するわけじゃ
ないので、半分くらいの消費でいいと判断できる。
正確にはこの自邸でデータとっていこうと思っているが、
大雑把に言えば、50畳暖めるのに、一ヶ月8000円~12000
(灯油80円/Lとして)くらいの燃費だと考えている。
何度も言うようだけど、居間と寝室の二部屋の暖房費じゃない
ですよ。
もちろん地域の気温差や使う人の体感温度差で違うので、
目安としてこの位としかいえないが、建物が高気密高断熱化して
きているので、この蓄熱式床暖房の省エネ化はますます進んで
いる。ダイレクトゲインが見込めるプランであれば、
さらに省エネになる事でしょう。
ファンヒーター数個やエアコンの冬の光熱費を考えてもらえば、
安いか高いか判断できるでしょう。
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床暖房について詳しくない人には、蓄熱式の意味が
わからないことだと思います。
そこで、まずは暖房というものを簡単に説明しましょう。
人が暖を採る為の方式として、3つに分けてみました。
①接触型(直接伝導)コタツ、ホットカーペット、カイロ等
②対流型(空気を暖め、対流により熱を伝える)ファンヒーター、
エアコン、ストーブ等
③輻射型(赤外線の輻射によって、人体に熱が吸収される)
蓄熱式床暖房、薪ストーブ輻射式、オイルヒーター等
人が暖かさを気持ち良く感じるのは、太陽光に当たっている時
だと思います。太陽が発する赤外線が、人体に自然に吸収され
るからです。ですから、暖房方式も③輻射型が理想的と言えるで
しょう。
そして蓄熱式では、低い温水温度でも床を暖めることができ、
その床温度が、人体に最も吸収のよい遠赤外線(低温輻射熱)を
放射させるのです。ここに蓄熱式の床暖房にこだわる理由があり
ます。
一般的な床暖パネル式では菅が細いため、湯温が高く、
①接触型のホットカーペットと大差ないものもありますから、
床暖房と一言でいっても、心地よさはまったく違うのです。
このことを頭に入れてもらい、本システムの制御、使い方を
説明します。
基本的に、ボイラー、ヘッダー(系統別に分岐するための回路)
配管、制御装置(室内センサー)が床暖房設備工事です。
埋設するためのモルタルは建築工事となります。
いわば、設備と建築が一体となったシステムですから、
個々の住宅で、そこに合った設計をしていく事になります。
制御というのは、お湯を循環させる時間を決めることで、
それが使い方になる、いたってシンプルな考えです。
生活する人の温度差や地域で多少違うのですが、一般的レベルで
具体的に申し上げると、タイマー付き室内センサーを
感知したい空間に設置し、たとえば6時起床の家なら、
5時から動くように設定します。およそ4時間、9時まで動か
します。循環を止めても、蓄熱された熱は、長時間もちます。
日中は気温が上がるため、動かしません。夕方寒くなってくる
午後4時から午後8時まで4時間動かします。
その後、止めると明け方まで徐々に温度が下がっていき、
朝になります。大体一日、7~8時間稼動させます。
そして、また一日が始まる。これを冬の間中繰り返します。
冬の間、家の中は一定の温度範囲を保っているというわけです。
部分的に部屋を暖めるより、全館暖房の方が効率的になります。
この制御はセンサーが付いていますので、室内温度の設定により、
タイマー設定時間内でも、設定温度になれば自動的に止まります。
配管に循環する湯温は45~50度ほどです。これは各種ボイラー
の最低温度設定です。ですから、かなり低い温度と言っていい
でしょう。この湯温はボイラーの燃費に貢献します。
ポリブデン菅の寿命が、一日12時間稼動で、温度60度なら
920年、90度になると36年という試算も出ています。
湯温が低ければ、菅の寿命にはまったく問題ないでしょう。
温度が低くて温まるのかという疑問も出ることでしょう。
遠赤外線は、室温が18度であっても、暖かく感じます。
室温が20度くらいでも、十分快適な暮らしになるのです。
これこそが、赤外線効果で、省エネルギーに貢献します。
しかも、ダイレクトゲインといって、日中の太陽光が床の
モルタル下地に蓄熱されるため、湯を循環させなくても、
自然に熱が蓄熱されるのです。(冬の縁側みたいな陽だまりを
作るのがベスト)
冬にだけ着目していますが、モルタル下地は夏にはひんやりして、
夏にも貢献するという、おまけみたいな話があります。
今回の母の家では、祖母が明け方トイレに行くので、
トイレと個室を同系統にして、リビングとは制御を分けました。
リビングより2時間早く動かすためです。
制御は系統別にそれぞれ動かしてもいいのですが、
制御が増えれば、コストがかかるので、
それほど別々に動かす理由もなく、大抵は水周りと、
室内と分ける程度です。
いよいよ次回から工事を紹介します。
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私のおこなう蓄熱式温水床暖房は、昔からあります。
正確に説明すると、モルタル蓄熱式温水床暖房ということに
なります。はっきりとはいえませんが、おそらく日本の床暖房
は最初こうした方法ではなかったのかと思っています。
私がこの方法を知ったのは、就職した設計事務所がこの方式を
得意としていたからです。
独立後も蓄熱式を提案し続け、床暖房の経験は20年になります。
その間にトラブルになりそうなことを研究し、避ける努力を
してきました。
基本的な構造は変わらないのですが、配管材料、制御方式など、
変化して現在に至っています。
一番変わったのが、配管材料です。
長い間、配管は直径16ミリの銅管でした。これは熱放出率が
良く、ピッチをかえる事で、(寒い地方は15cm間隔、暖かい地
方なら25cm間隔)というように、設計が自由でした。
ただ、工事はかなり慎重におこなわなければならず、(銅管を踏
み潰してしまう可能性がある)溶接など技術が必要で、職人が
限られていました。
5年くらい前に、この銅管が製造中止になり、手に入らなくな
りました。銅管に変わる材料を設備設計の方と相談しました。
代用品として、ポリエチレン管かポリブデン菅がありました。
簡単に言えばどちらもプラスチックです。
両者には特徴がありました。
ポリエチレン管は直径10ミリ(内径約7ミリ)でつなぎの
専用部材があり、連結が容易でした。もう少し細いのが、
パネル式床暖房(床板の間に菅が挟まっている)に使われている、
一般的に普及しているものです。
ポリブデン菅は直径17ミリ(内径約13ミリ)で耐久性に優れ
ていましたが、連結が難しく、硬い材料でした。
工事をするには圧倒的にポリエチレン管のほうが、容易でした。
しかし、私がこだわったのは、菅の太さです。菅が太ければ、
それだけ湯量が多くスムーズに循環し、放熱面積が大きく、
湯の温度も低く抑えられ、菅の耐久性は、飛躍的に上がります。
ボイラーの沸かす湯の温度は燃費にも影響します。
低いほどメリットが大きいのです。
この方式で、もっとも危惧することは、モルタルに埋めてしまう
ことです。一旦埋めてしまったら、トラブルがあったときに
対処が非常に厄介なものになります。
ですから、トラブルの可能性を無くす事が宿命です。
ポリブデン菅は大きな問題点がありました。
それが、つなぎ(連結)が難しいということです。
つなぎが完全じゃないと、そこがトラブルの元になりかねません。

そこで考えたのが、つなぎができないことを逆手に取り、
最初から最後まで一筆書きのように、配管することでした。
そうすれば最大の不安点、つなぎ部分が存在しない配管が
できるのです。
前回で一系統120mと言っていたのは、そのためです。
この材料は全長120mで作られます。これ以上長くなると、
つながなければならないのです。
ですから一系統を120m以内として設計するのです。
皆さんは、一筆書きがどうって事ないと思われるでしょうが、
結構大変なことなのです。そこにノウハウが存在します。
これこそが20年の経験で得られたものです。
次に制御と使い方を説明しましょう。
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先日、床暖房の配管工事がおこなわれました。
床暖房と一口で言っても、いろいろな方式があり、システムに
よっては、効果がまったく違うものになります。
私が床暖房を施す時は、蓄熱式を基本としています。
それは全館暖房(広範囲)が比較的ローコストで工事でき、
しかもイニシャルコスト(燃費)が低く抑えられるからです。
ここまで聞いていると、とてもいいシステムじゃないかと
思われるでしょう。
そうです、使う側にとってはとってもいい暖房だと思っています。
しかし、設計、工事側からすると、とても厄介な物なのです。
ノウハウと手間がかかります。技術も要します。
それほど普及していないのは(最も初期からある方式なのに)
ノウハウを持っている人が少ない事と、現在の家づくりが
乾式で短期間に作る家で、手間がかかるものはあわないから
だと思っています。
床暖房が作る側の論理で進んでいると感じます。
でも、私の家づくりはじっくり設計して、じっくり丁寧に工事
するのが当たり前なので、蓄熱式温水床暖房のシステムを採用
して、工務店が嫌がることはありません。
これから数回にわたって、蓄熱式温水床暖房の工事の様子を
紹介をしていこうと思います。
なぜこれほどまでに蓄熱式にこだわるかというと、
床暖房の本来の目的は、熱源が感じられない自然な暖かさで、
部屋と部屋の温度差がない空間を作ることだと考えています。
居間だけを暖め、廊下やトイレに行ったら急に寒くなり、
温度変化により、お年寄りの体を危険にさらすのが、今までの
住宅暖房でした。
家全体を暖め温度差をなくすことで、お年寄りも不安なく、
快適な暮らしができるのです。これが可能なのが、蓄熱式床暖房
です。この家のように、91の祖母68の母では、必修条件です。
しかも、室内で火を使わないので実に安全です。
システムを知りたい人は、私のHPを覗いてください。
さて、設計から話ししましょう。
広範囲に床暖房できることがわかった時点で、どの部屋を
やるかではなく、どの範囲をやるかという発想になります。
この時に大事なことは、小さい面積より大きな面積ほど、
割安になるという事を忘れないで下さい。
ポイントが5っあります。
①配管は一系統120mまでとなります。大雑把に言えば、
一系統約15畳くらいの範囲です。
②系統の数が工事代金に反映します。極端に言えば面積では
ありません。
③リビングにやるのはもちろんですが、水廻り、廊下をケチって
はいけません。
④お湯を循環させる給湯ボイラーは、灯油、ガス、電気いずれも
かまいませんが、燃費を考慮して選択します。
⑤蓄熱層がモルタルなので、頑固な床基礎の上になります。
つまり、木造の1階部分や、この自邸のように、地下車庫の上や
鉄骨造、RC造の床の上になります。
木造2階木組みの床の上にはできません。
それでも1階全面を行うと、2階も暖かくなります。
ですから、やるなら1階全面を行う方向がベストです。
自邸を例に挙げると、はじめに添付写真のように、色分け(3色)
の範囲に系統を分けます。それぞれが配管120m以下に抑えられ
ています。渦巻きのようなものが、配管経路です。
一度モルタルに蓄熱させてから、飽和状態になって輻射熱で
床、建物を暖めますので、床面にむらが出ません。
また、設計で重要なのは、配管の循環経路です。
120mの中で行きと帰りでは配管を通るお湯の温度が違います。
当然、最初の熱がモルタルに移って行くのですから、戻る頃には
熱が冷めてきます。行きと帰りの配管が偏らないように設計する
のがポイントです。
渦巻き型は比較的容易にバランスがとれるので、最近はこの形を
多用しています。
制御は系統別に分ける事もありません。制御個数が増えれば、
それだけコストがかかるため。過去のお客さんでも、大抵は
すべて同時に動かしています。
今回は、個室+トイレの一系統(緑色)とその他(ピンクとオレ
ンジ)が別々に制御されます。
どのように運転するのかは次回に説明します。
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この家は、SE構法(SE工法)の「重量木骨の家」と呼ぶ。
現段階では、とても木造には見えないが…
「重量木骨の家」というのは、SE構法でなにが違うのか正直よくわからないのだが、ひとつだけいえるのは、SE構法登録店の中でも、「重量木骨プレミアムパートナー」という、
しっかりした理念と技術経験を持っている会社だけが、登録できるそうです。
詳しくは、建築工房わたなべ社長のブログ「住宅屋の気持ち」を読んでみてください。
最近SE構法のNCNでは、SE構法登録建築士制度というのをはじめた。NCNはずっと、施工工務店よりの姿勢で、設計事務所には門扉が狭かった印象がある。
ようやく、設計事務所にも目を向けてくれたのかと思った。
早速、第一回設計者向けSE構法設計講習会に出席した。
内容的には、すでに知っていることも多かったが、
設計事務所の経験豊富な講師が、施工を監理するにあたっての
注意点を事細かに説明してくれて、これから本格的な工事に入る
私としては、非常に役立つ内容だった。
今までの工事は、あまり木造と関係ない事だったので、
上棟後、これから「重量木骨の家」の真価が問われるだろう。
初SE構法を試みる私としては、非常に楽しみです。
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建築家の自邸VOL 2(母からの条件)で箇条書きに、7つのこと
を書いた。そのうちの③打ち放しにして。
について説明しよう。
ようやく現場でこの説明ができるコンクリートの壁が現れた。コンクリートの構造の場合、打放しにすることが多い。
施主も、かなり理解を示して、昔のように、「このままな?」と言う人はいなくなった。
打放しにすると、ちょっとしたミスでも、直しようがない
一発勝負だから、現場も設計者も慎重になる。
結果的に品質のいいコンクリートができる。
母も年のわりに打放しがいいと言ったのは、過去の私の
作品を見ているからだろう。
ところがである。
木造を想定していたので、車庫の壁くらいしか打放しができない。全部をRC構造にするには、お金がかかりすぎる。そこで、道路境界塀を打放しで目立たせることにした。
打放しだから、逆に曲面でも容易に仕上がる。
道路のカーブにあわせて曲面の打放し壁とした。
現在、鉄筋を組んでいるところ。
この内側は中庭として、外部と内部を結ぶ中間域だ。
家のデザインにもかなり貢献している。
ついでに、テラスの手摺壁も高くして、打放しにした。道路から見たときは、木造の住宅とは思えないほど、コンクリート壁が目立つに違いない。
母の何気ない「③打ち放しにして」の要求が、空間構成やデザインに大きく影響した。
建築家が構想する時、こうした何気ない施主の言葉が、
後になり大きな意味を持つことがある。
だから施主はあきらめないで、要求してみることだと思う。
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新宿のオゾンリビングセンターの模型展を見てきた。
OZONEハウジングコンシェルジュ2006
自分らしい家づくりのすすめ方
「建築家の自邸65人展」
現在会期中。
2006年10月5日(木)~10月24日(火)
リビングデザインセンターOZONE(3F OZONEプラザ)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー

3階の広々とした吹き抜けの空間の中で、行われている。
中心には、コンシェルジュデスク(相談コーナー)があり、
オゾンの一流のスタッフが対応している。
4階から眺めると、壮観だね。
オゾンには300人強の登録建築家がいるが、
自邸を造っている人が、65人もいるとは思わなかった。
私もそうだが、親兄弟、別荘なども含まれているからなのだろう。
それでも建築家の自邸模型が、これほど一堂に集まった催しは、
初めてのことだろうと思う。
一般の見学者は、どのように感じたのだろうか?
こうしてブログに自邸物語を書いているので、
なおさら気になってしまう。
私の模型は、大きすぎたのか、パネルの前に置けなかった。意図した見せ方にならずに残念だったが、レイアウトを考えていただいたのか、表からも裏からも見えるので、これはこれでよかった。
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建築家の自邸VOL 2(母からの条件)の第2のコンセプト、
「②私はモチヅキさんちがいい。」の説明をしたいと思う。
モチヅキさんちというのは、「新しいスタイルの2世帯住宅」
と題して、6年前に建てた富士市の住宅の事です。
実は、こちらも「建築工房わたなべ」に依頼しました。
建築家の自邸VOL 3(依頼した工務店)で書いたように、
SE構法(SE工法)以外でも、今回「建築工房わたなべ」に
依頼した理由のひとつにもなっています。
余談ですが、SE構法という言葉が何度も出てきますが、
今回の自邸は、その中でも「重量木骨の家」と言うそうです。
さて話は戻って、この家は、玄関が別々にあり、
それぞれの機能が一通りそろっている、完全2世帯住宅です。
ただ、集合住宅のようにならずに、中庭を囲み、向かい合って建
っていて、お互いが見渡せる関係でいて、気兼ねなく付きあいた
いという、施主の希望に沿ったものでした。
モチヅキさんちの最大の特徴は、
お互いの視線が交わらない様に、中庭に対して建物の床レベル
を半分の高さにずらし(スキップフロアーのイメージ)
お互いの生活が干渉しない様に心がけたことです。
こうした事で、それぞれが思い思いの生活スタイルを保っていら
れると考えたのです。
母の希望とは、将来増築する時は、2世帯住宅で、
しかも家と家が離れた関係で、しかしスープが冷めない距離
を意識している発言だと認識しました。
①の住みながら建てかえるため、残った旧家の跡に、
将来の増築スペースと中庭の確保を想定しています。
旧家解体のための重機導入路を確保する事は、
将来の増築工事のアプローチ確保にもつながります。
そして、今回の家と高さ関係がずれるように、地下、地上を含め、
可能な要素を残してあります。
①と②の希望を満たす解答が、敷地内の配置関係に現れたわけで、
それがまた、家づくりの形の上でも重要な要因となりました。
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ここのところ、現場報告が多いいので、
目先を変えて、設計の話しをするとしよう。
建築家の自邸VOL 2(母からの条件)で、
箇条書きに、7つのことを書いた。
おさらいをすると、
①91歳(計画当時90歳)の母のため、住みながら建てかえて!
②私はモチヅキさんちがいい。
③打ち放しにして。
④寝室は別にしたいが、夜、心配だから祖母の気配を感じる事ができるように。
⑤畳部屋がひとつは欲しい、床の間もつけて。あそうそう、神棚と仏壇はどこ?
⑥かつひで(私のこと)の宣伝になる建築であること。
⑦年金生活者なんだから、予算以上は用意できないからね。
今日はその最初の①の「住みながら建てかえ」の話しをします。
母の注文で一番厳しい条件が「住みながら建てかえる」事だった。
敷地は116坪あるといっても、旧家の建っている所以外は、
富士山の溶岩が見えている凸凹の庭。
溶岩はどんな大変な工事になったか、すでにご承知の通り。
全面道路は傾斜していて、敷地とは2mの段差がある。
空いている土地の上だと、建物が道路近くになり、
道路斜線が非常にややこしく、厳しくなる。
それでも90才の祖母に仮住まいをさせたくない。
これは私も同意見で高齢者にとって家づくりは大変エネルギーがいるから心配だった。
そこで目をつけたのが、玄関から道路側の14畳ほどのスペース。
解体しても、残った家で十分生活でき、必要な土地を確保できる。
建築家の自邸VOL 4(解体一期工事)で様子がわかる。
後は、富士山の溶岩掘りと残りの旧家を完成後どうやって解体
するか考えるだけだった。こうした発想から将来増築可能なよう
に重機が入るスペースを確保した。
「住みながら建てかえる」を条件とした事で、
むりやり複雑な条件のもとに建てることになり、すでに工事も
難工事だが、有機的建築を目指す私としては、
玄関、車庫、敷地奥へのアプローチと
複雑な敷地形状と融和した建築が設計できたと思っている。
コンセプトとは、不可能なように見えて可能にする建築家の
知恵の勝負だと思っている。
オリジナリティーはここに現れる。
そして、施主の無理な注文ほど、建築家の挑戦意欲をかきたて、
アイデアを湧かせる源になるに違いない。
そして、自邸ならではの事なのだが、
新築の建つ場所は、敷地内でも一番風が通るところだという事を、
私は子供の頃から肌で感じている。
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明日から約一ヶ月、新宿のオゾンリビングセンターで
建築家の自邸模型展がある。
OZONEハウジングコンシェルジュ2006
自分らしい家づくりのすすめ方
「建築家の自邸模型展」
2006年10月5日(木)~10月24日(火)
リビングデザインセンターOZONE(3F OZONEプラザ)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
65人もの建築家の自邸模型が一堂に見られる
なんて機会、めったにないと思う。
登録建築家の私としても、もちろんこんなタイムリーな話しを逃さぬわけにはいかない。
昨年、一昨年に引き続き、この模型企画展に参加した。
現在施工中の建物というイレギュラーな立場だけど、
建築家がどのように自邸を完成させていくのかという、
プロセスを多くの人に知ってもらいたかったので、
出展させてもらった。
ブログは工事に入ってから書き出したが、
設計期間も長く、その間のエピソードもたくさんある。
工事の進捗状況とあわせて、設計の意図をつたえて
いきたいと思っている。
さて、この模型を新宿に送るのに、結構大変だった。
というのも、今回の模型は、敷地形状と道路の関係が
重要で、建物だけではなくその周りまで作成した。
配送中に壊れないように、模型をパネルの上に固定し、
段ボール箱4つ分くらいを解体して、箱を作り梱包した。
締め切り前日、近くのコンビニに持って行ったら、
縦横奥行き、160cm以上のものは、
宅配便として取り扱えないので、受け付けられないという。
計ったら、165cmだった。
5cmくらいイイじゃないかと、店長に食い下がったが、
だめだった。
宅配便じゃなくて運送便となるそうだ。
なにが違うんだ?
幸い、川向こうに、クロネコヤマトの集荷場がある。
かなりでかい箱を抱え、風にあおられながらも、持ち込んだ。
そしたら、寸法も測らずに受け付けた。
結構いい加減なもんだ。でも助かった。
このブログで興味持った人は、模型展に足を運んでくれると
うれしいな。
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設計を始めてすぐに難題が持ち上がりました。
建築基準法では、地下1階、地上2階建てなのですが、
構造計算的には仮想3階建てとして計算します。
木造1階部分がかなりヘビーになります。
おまけに建築工房わたなべ社長が、どうしても
品確法耐震等級3にしたいと言い出しました。
自社はすべてそれでやっているから、そうしたいというのです。
法律的に言うと、静岡県は基準法地震力の1.2倍
(全国一厳しい)以上確保すればいいのです。
私も負けじと(笑)、壁は塗り壁にすると言い出したので、
壁の重みや変形がより構造に負担をかけました。
品確法耐震等級3とは、基準法地震力の1.5倍以上の強度
がある建物につけられるものです。
耐震偽装事件が0.5以下とか言っていた事とはまったく
逆のレベルの話しです。
なんだ1.5倍といいますが、実際は、混構造3階建てで
木造1階部分は通常木造2階建ての2.0倍の強度を
必要としました。
いくらSE構法(SE工法)といえども、厳しい条件でした。
何度も壁の位置や量、窓の位置を検討しては、変更しました。
やればできるとはこのことで、最終的には、プラン的に
大きな影響なく、基準法地震力の1.5倍以上の設計となりました。
在来木造では、この数値はクリアーできないでしょう。
おかげで、SE構法(SE工法)の勉強に大いに役立ちました。
この1.5倍は予想外のところに波及しました。
木造は施工上大きな問題なく、クリアーしたと思ったのですが、
地下コンクリートが想像以上にヘビーになり、工事としては、
こちらの方がはるかに影響を及ぼす事になりました。
この話は次回。
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建築工房わたなべを選んだ理由のひとつに、
構造をSE構法(SE工法)で建てようと考えたからです。
SE構法(SE工法)とは、集成材と独自の金物を使い、木造でありながら、
鉄骨の強さを併せ持つ木骨ラーメン構造のことです。
在来木造では不可能だった、大空間や大開口ができます。
また、確立された構造計算によって複雑な木造3階建や
混構造に適しています。
SE構法(SE工法)は誰でもできるわけではなく、登録施工店が研修をして、
実績のある工務店しか工事できません。
その実績があるのが、静岡県東部では、建築工房わたなべでした。
社長のわたなべさんは、SE構法(SE工法)に早くから着目し、
自社の設計に取り入れ、研究を重ねてきました。
私もこのSE構法(SE工法)に興味があったのですが、チャンスが
ありませんでした。
というのも、設計事務所には、簡単にノウハウを教えて
くれません。
基本的に登録施工店からのアプローチとなるからです。
「いちげんさんお断り」みたいな赤坂の料亭みたいです。
そういえば、本社は赤坂だった(笑)
設計段階でSE構法(SE工法)をやってみようと思っても、知識がないので、
二の足を踏んでいました。
昨今の耐震偽装事件が発端で、構造は世間の注目を浴びました。
以前より、設計の中で構造が重要な位置を占めてきています。
ましてや静岡県は、早くから東海地震の対応で、全国一構造が
厳しいところです。
今回自邸は、地下車庫コンクリート、その上に木造2階建ての、
複雑な構造的3階建てを計画していました。
まさしく、計画建物にうってつけなのが、SE構法(SE工法)でした。
建築工房わたなべからSE構法(SE工法)の会社を紹介してもらい、
直接、SE構法のNCN設計部と打ち合わせをしながら、
設計を進めました。
画像は、NCN設計部の描いた躯体パースです
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あっとゆうまに、およそ14畳分の部屋が無くなった。
大型重機にかかれば、昔の木造なんて紙切れみたいなものだ。
あらかじめ、内部造作の撤去と屋根の瓦を落としてあったので、
ものの30分でぺしゃんこだ。
タイトルで(解体一期工事)と書いてあるのには意味がある。
母からの注文で一番難儀だったのが、
住みながら建てかえる事だった。
土地は110坪ほどあるが、
真ん中に平屋の家が、ドンと建っていた。
空いているのは道路側の、岩だらけ、段差のある
複雑怪奇な庭部分。
ちなみに、敷地は道路から2mほど高くなっている。
土地の悪条件は、腕の見せ所、何とかなると思ったが、
道路斜線を考えるとどうしてもスペースが足りない。
そこで目をつけたのが、玄関から道路側の部屋だった。
8畳と押入、床の間、4畳の広縁のスペース。
長年、私が帰省すると使っていた場所だ。
うまいこと屋根がずれていて、切り落とせそうだ。
生活に必要な、トイレ、キッチン、風呂、おまけに玄関まで
残せそう。これなら、住みながら建てかえられそうだ。
最終的には残された旧家も壊さなければならないので、
そうした計画の下に設計されている。
という事で、道路側の土地の掘削と共に、解体一期工事
が始まった。
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実はすでに着工した。
設計時の話は、現場が進みながら、おりまぜていこうと
思っている。
母の注文とは別に、私には大きな課題があった。
それは、地元のどこの工務店に依頼するかだった。
過去の作品は、いろんな工務店に依頼してきた。
工事が難しく、それでいて予算が厳しいものばかりで
携わってきた工務店には、本当に感謝している。
しかし、複数の工務店に依頼できないし、
相見積もりの形で、予算だけで決めたくもなかった。
設計段階から1社に絞るしかない。
工務店にはそれぞれのカラーがあり、
過去に仕事をして、熟知している私なら、
その得意技を駆使できる設計が可能だ。
というわけで、結論としては
「建築工房わたなべ」に絞って話を進めた。
どうして「建築工房わたなべ」にしたか聞きたいって!
そこを書くのがブログじゃん、というかもしれませんが、
それは内緒。
なんていうと、裏があると思ってしまうかな…
「建築工房わたなべ」の社長、渡辺泰敏氏は、
富士JCの同期で、私より4歳上の、兄貴のような存在。
ゴリラのような顔をしていて、(なんといっても会社にゴリラ
が張り付いている)
といっても、いかつい感じじゃなくて、すけべなゴリラ、
ちょび髭が似合う、気さくな人だ。
わたなべさんもブログを書いていて、
お互い、設計施主側の立場と、施工側の立場から
この工事のことを書いていこうよと、
面白い試みを提案してくれた。
なにが書かれるか恐ろしいが、きっと新しい発見があるだろう。
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なぜ、腰が重かったというと、
家を建て替えるのに、ずっと引っかかっていた事があったから。
それは、高齢の祖母が仮住まいを嫌がるだろうということだった。
案の定、頑固な祖母は(私は頑固の祖父と頑固な父の血も受け、
相当頑固だと言われている・笑)
この年で外には住めないと言い出した。
言い出したらてこでも動かない。
母からの条件をまとめると以下のようになる。
①91歳(計画当時90歳)の母のため、住みながら建てかえて!
引越しなんてやだよ、建築家なんだから、そのぐらいできるでしょ。
(おいおい、あいている土地なんてないじゃん)
②私はモチヅキさんちがいい。
これは、2世帯住宅を新しい形で提示した過去の私の設計した家のこと。
③打ち放しにして。
(予算ないよ、木造住宅にするんだぜ)
④寝室は別にしたいが、夜、心配だから祖母の気配を感じる事ができるように。
⑤畳部屋がひとつは欲しい、床の間もつけて。あそうそう、神棚と仏壇はどこ?
(ゲ、小さい家じゃなくなるぞ)
⑥かつひで(私のこと)の宣伝になる建築であること。
⑦年金生活者なんだから、予算以上は用意できないからね。
具体的な細かい注文は一切ない。
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建築家の自邸をこのブログで発表していこうと思っている。
何のことはない、これ自分のことである。
さて、自邸をつくる事になった。
いや正確に言うと、母、祖母の家だ。
いわば、母から家づくりを依頼されたのだ。
なぜ、自邸というかは、私が2歳の時に建てられた実家を
建てかえるからで、将来的な増築も視野に入れている。
そして何より、私は自分の家を、この土地に設計したかったから、
建築家になったのだ。
そのチャンスがやってきた。
28年前の中学生のときに、最初のスケッチが始まる。
大学時代のスケッチ、建築事務所に就職してから
父と本格的に計画した事もある。
今思えば、昔のスケッチは、子供だましで、明らかに
力量不足。
まだ先と、夢を語ってばかりで実現しないうちに、
祖父、父が相次いで亡くなった。それから早13年が過ぎた。
実家には、母と祖母(母の実母)の二人が残され、
長らく犬2匹との生活が続いている。
私自身、東京に住んでいるとはいえ、地元でも仕事が続いたので、
1週間に1度の割合で、10年以上コンスタントに訪れている。
姉も地元で結婚して近くに住んでいる。
女2人でも、さびしい生活じゃなかったと思う。
建築家として独立して12年。
いつまで経っても、地元に戻らない。
それどころか、水戸など地方での仕事もやりだした。
実家が、所々傷んでも、いずれ建てかえるからと、
金かけるのはもったいないと修理もさせない私に、
業を煮やした母が、自分と祖母の空間だけ、
先につくれと言ってきた。
祖母は91歳。病気もなく元気であるが、
さすが年相応の体力になってきて、母があせってきた。
建築の力量はすでについていたのだが、
正直、貧乏建築家にとって、お金が用意できない。
自分達だけの空間なら小さくていいのだから、
自分の持っているお金だけでやるという母に、
ようやく重い腰を上げる事となった。
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